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第502回 ─ JUST PUSH PLAY!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/06/03   18:00
ソース
『bounce』 310号(2009/5/25)
テキスト
文/山西 絵美

アナタの新陳代謝をアップさせる(?)、とれたてのホットなDVDをご紹介!

  気温の上昇に比例してアツアツのDVDが続々とお目見え中。ここでは選りすぐりの3タイトルを紹介しましょう。まずは、AnarchyのライヴDVD「"Dream and Drama" LIVE!」。名盤の誉れ高い2008年作のリリース・ツアーを収めたもので、TinaやHiromi Jr.といったアルバム参加組からRUFF NECKの面々やRYUZOら古い連れまでがゾロゾロと応援に駆けつけております……が、ゲストなんて不要なんじゃ?と思うくらい、迫力あるホストのステージングに心を奪われてしまうこと必至。“Fate”は哀愁たっぷりに、“BET ON A”など初期ヒットをメドレーで聴かせるくだりはとことんヤンチャに、と〈生〉でこそ凄みを増す彼の表情豊かなラップは一見の価値ありです。てか、マジでヤバイです。

  お次はクレイジーケンバンドの2004年以来となるPV集第2弾で、この5年間に作られた89作品(!)のなかから14本をチョイスしたという「CKBMV2」。プレイボーイ誌の創始者宅で撮影されたゴージャス極まりない“プレイボーイ・ツイスト”や、高田純二とダンディー対決を繰り広げる“湾岸線”をはじめ、どれもコッテリ濃い目の味付けがなされていてこれだけでも十分満足なのに、さらに〈横浜レゲエ祭〉出演時の模様など特典映像もテンコ盛りときたもんだ。流石は剣さん、太っ腹ですね! 

  で、太っ腹度合ならYOUR SONG IS GOOD初の映像作品「PLAY ALL!!!!!!」も負けてません。何せ3枚組というのだからちょっとハリキリすぎな気もしますが、ここ2~3年のライヴ映像を中心に61曲をガツンとお見舞いするDisc-1&2と、結成から10年に渡る歩みを秘蔵写真やバンド仲間の証言を交えて振り返るドキュメンタリー・タッチのDisc-3――合わせて360分超えの映像はゲップが出ても喰らっておきたいホットな内容です。さて、どれから手をつける?