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第21回 ─ 新旧ネオアコ特集! BMXバンディッツほかをレコメンド

連載
曽 我 部 恵 一、 POP職 人 へ の 道
公開
2009/05/21   13:00
更新
2009/05/21   17:51
テキスト
文/bounce.com編集部

 曽我部恵一が〈手書きPOP〉に挑むマンスリー連載がリニューアル! これまでの〈お題目制度〉を撤廃し、曽我部氏がいま現在気に入っている作品をストレートにレコメンド。ROSE RECORDSの最新リリース作品と合わせてご紹介します。完成したPOPとセレクション・アイテムは、タワーレコード新宿店の〈曽我部コーナー〉にて引き続き展開しますよ! 今月は新旧ネオアコのプチ特集です。

曽我部「最近はネオアコ・ブームが自分のなかにまた来てて、よく聴いてるのはサラ・レーベルのもの。シー・アーチンズってバンドとか。(聴きながら)いいわあ~。前回紹介したベン・ワットはニック・ドレイクみたいなもんで、ネオアコのなかでも普遍的なものだと思うんだけど、サラから出てた作品って全然普遍的じゃないんだよね。アズテック・カメラみたいにキラキラしてなくて、もっと暗い(笑)。アコギじゃなくて、エレキっぽい感じ。昔よく聴いてたんだけど、一度全部売っちゃったんすよ。こんなの聴いてたら軟弱だと思って(笑)。で、いま買い直してる。そういうわけで、今回はネオアコ特集にしようかなと。サラ関連のものは残念ながら廃盤みたいなんで、いま入手可能なもののなかから、新しいバンドと古いバンドのCDを、一枚づつ選びましょうか」。

◆今月の曽我部セレクション

BMX BANDITS 『The Rise And Fall』

曽我部「これは去年出た、新録曲や未発表曲もたくさん入ったベスト盤ですね。BMXバンディッツはヘタウマ・ギター・バンドの原点みたいなバンド。アズテック・カメラとかとは違って、際立ったテクニックや才能を持ってるわけじゃない人たちが集まって、ワイワイやってる感じで、そこが80年代のアメリカン・ハードコアに近いなあと思った。それはさっき話したサラ・レーベルにも言えることで、要はDIY。7インチを買うと、フライヤーとか手書きのディスコグラフィーが入ってたりするのが、たまらなく良くて。音楽はハードコアとは180度違うんだけど(笑)。だからこれは、パンクの新しいかたちだったんだよね」。

THE PAINS OF BEING PURE AT HEART 『The Pains Of Being Pure At Heart』

曽我部「で、こういうネオアコ~ギター・ポップもいい加減なくなったよなあ……と思ったところに出てきたのがこの人たち。昔自分が買ってたレコードみたいなジャケだし、びっくりしたな。ディアハンターとかもいるし、こういうシューゲイザー・ギター・ポップみたいな音楽が現在のアメリカから結構出て来てるのがおもしろい。で、僕らがシューゲイザーって言った時、その頂点にはもちろんマイブラがいるわけなんだけど、メロディーが暗めって印象だったのね。でも、いまのシューゲイザー系バンドってもっとドリーミーでしょ。そこは新しいと思った」。

◆今月のROSE RECORDS

神さま 『神さま登場』

曽我部「プロデュースしてる僕が言うのもなんですけど、神さまにはかなり可能性を感じてるんすよ。最初の出会い? いや、出会ったというか、元々知り合いだった二人に僕が〈バンドやんなよ、名前は神さまね〉みたいに言ったところから始まった(笑)。冗談で〈ハードコアみたいのやったら〉って言ってたんだけど、でも本当にホワイト・ストライプスのハードコア・ヴァージョンみたいな音楽になってておもしろい。レインコーツみたいなヘタウマ系バンドに通じる魅力も感じる。なんと言っても言葉が良い。〈レコード買ったら元気が出たよ〉とか(笑)、いちいち覚えられるフレーズがあるのがいいんだよね」。

ワッツーシゾンビ 『ZOMBIE FROM EARTH』

曽我部「ワッツーシは数年前から知ってて、すげえバンドがいるなあと思ってたんですけど、ウチから出すことになりました。彼らもやっぱり歌詞がおもしろい。(谷村)じゅげむ君が、いままで歌われなかったような言葉を出してくるし、そこだけ取ってみたら、じゃがたらみたいなイメージもある。それをパワフルで剥き出しのロックンロールに乗せてるんだけど、ベースがいないから聴いたことのないアレンジになってる。ポスト・ロック的なパンクというか。それを今回、あらかじめ決められた恋人たちの池永(正二)君にプロデュースしてもらったんだけど、ロックンロールをダブの人が手がけた結果、ちょっとプライマル・スクリームの『Screamadelica』みたいなものになった。意図せずして、そうなったのがおもしろい。次のアルバムも期待してます」。

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