国道246を巡る音楽フリークたちの物語
東京~神奈川~静岡を繋ぐ国道246号線をテーマに、浅野忠信ら6人の著名人がメガホンを取ったオムニバス映画〈R246 STORY〉シリーズから注目の2作品を紹介しよう。まず、傷口にメスを入れて膿を出すかの如く、迷走する日本語ラップ・シーンの深部に斬り込んだVERBAL監督によるドキュメンタリー「DEAD NOISE」。国道沿線の風景を交えつつ、高木完やCRAZY-A 、DJ KAORI、ZEEBRA、RHYMESTERら重鎮が本音を赤裸々に告白する、言わばシーン発展のための修繕用カルテといった内容だ。
そしてもう一方は、ILMARIによる「CLUB 246」。246号沿線の住民に限らず、夜な夜な車を転がしてクラブに通っていたヘッズにとって、自身の青臭い思い出と重なる部分があるだろうシンデレラ・ボーイ・ストーリーとなっている。
▼オムニバス映画〈R246 STORY〉のなかから文中に登場したDVDを紹介。