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第172回 ─ キミはTHA BLUE HERBに勝手なイメージを抱いてないか?

〈Autumn Brightness Tour〉と最近のTBHをより深く知るためのキーワードをBOSSが語る!

連載
360°
公開
2009/04/09   16:00
更新
2009/04/09   17:41
ソース
『bounce』 308号(2009/3/25)
テキスト
文/池田 義昭

O.N.O:TBHのプロデューサーであり、ソロ・アーティストとしても活動中。昨年には2枚目のソロ作『Signalog』(THA BLUE HERB RECORDINGS)をリリースした。「オノちゃんは、TBHのプロデューサーとは別にソロでもライヴを回ってるんだけど、いまはテクノ・シーンの人とかいろんな交流を広げていて。それがTBHの音作りにどう影響するかはわからないけど、いわゆる本家のテクノ・シーンに挑んでそこにも繋がりができたらおもしろいと思う。どうせやるんだったらそこまでいってほしいね」。

DJ DYE:TBHのライヴDJであり、クラブDJとしても活躍。ヒップホップに留まらないセンスは、季節ごとに連続リリースしてきた限定ミックスCDの最新作『SEASONAL BEST』(THA BLUE HERB RECORDINGS)でも確認できる。「DYEがいないともはやライヴはできないし、DYEがお客に対して俺の言葉を伝えようとしている。EQとか音量の気の配りようは半端ない。1MC1DJの必要最小限、それで2時間飽きさせずにやるのを使命としていてるから、究極の域だよ」。


森田貴弘:TBHのライヴを撮り続けている映像作家/スケーター。彼の独特のセンスが光るDVD「A Takahiro Morita film overground broadcasting」(FESN)も必見! 「ツアーに森ちゃんが帯同することは決まってたんだけど、DVDにするかは決めてなくて。DVDにしようと思ったのは道すがらだね。森ちゃんのスケジュール上、撮影のみをお願いして編集は別の人に頼もうとしてたんだけど、〈編集も俺しかいない〉って言ってくれて、事実ベストの仕事だった」。


NORTH SMOKE ING:北海道を拠点とするヒップホップ集団で、昨年には初のミニ・アルバム『SMOKE Pt.1』(ING RECORDS)を発表。「ある意味97、98年の俺らと同じ場に奴らはいるからね。いまの俺がその時の俺を振り返ってみると、知らないことも多かったし、世間も狭かった。ただ、そこでしか作れない曲もあるんだよ。その若さは音楽をやるには貴重なものだ。自分らの直感を信じて、好きな方向に進めばいいと思う」。

ビジネス・モデル:今回のリリースに際してビジネス方法を参考にしたのが、BRAHMANのDVD「THE THIRD ANTINOMY」(トイズファクトリー)だったとか。「ツアーを企画して、宣伝して、質の高いパフォーマンスを続けて、そしてツアーをやり遂げ、かつDVDにする……そこまでをやってみたかった。彼らはもっと昔から大規模にそれをやってるんだ。今回リリースまでをやり遂げたっていう自信は得たけれど、まだまだとも感じてる。いつものように新たなるハードルを得た気もしているよ」。

CISCO坂:渋谷にあるレコード店、CISCOのクローズ日に、BOSSがショップの前にある通称〈CISCO坂〉で演ったのがSEEDAの2007年作『街風』(EXIT BEATS)で客演した“MIC STORY”。TBH作品の流通も行っていCISCOの閉店を機に、レーベルも新たな一歩を踏み出すことに。「俺らとCISCOの関係は超リアルだったんだ。どっちかが死ぬまでやるっていう。現にそこまでいった。あの日のライヴは一瞬だったからね。言いたいことの半分も言えないで終わったけど、渋谷のBボーイが許容してくれたのは純粋に嬉しかったし、到達点のひとつでもあると思ってる」。

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