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第68回 ─ 2MUCH CREW

連載
SPOTLIGHT!
公開
2009/02/26   13:00
更新
2009/02/26   17:48
ソース
『bounce』 307号(2009/2/25)
テキスト
文/田中 将稔

アンダーグラウンドの最終兵器!? 現代のレベル・ミュージック!?


  ムラっ気たっぷりなスリル満点のライヴでは、毎度評価が覆る……というイチかバチかの尖ったナイフみたいなバンド、2MUCH CREW。90年代半ばに結成され、2004年に現在の5人編成になってから『11月革命&12月革命』を自主制作カセットテープとしてリリースし、また〈RAW LIFE〉に出演するなど動きがようやく活発化したのは2005年頃のことだ。それ以降はライヴをメインに活動を続け、メンバーのYO!マイキーがPAYBACK BOYSやBUSHMINDのアルバムに客演したり、ぽえむやFUCK MASTER FUCKがミックスCDをリリースしたりと個々でも活躍中だ。

 そんな〈東京アンダーグラウンド・シーンの最終兵器〉とも言われる彼らの、〈10年やってこんなもん〉とラップするファースト・アルバム『BUBBLE YOU』がついにリリースされた。破綻スレスレでDIY感丸出しのエレクトロ・ヒップホップをいまだにやり続けるあまのじゃくなセンス、そのギリギリなカッコ悪さが絶妙のポップ感と良い意味での(!?)チープさをひねり出している。歪みまくった電気グルーヴ“Popcorn”使いの〈パーティー・ヒップ・ハウス〉とでも言いたい曲や、ザ・フーの上でナンシー・フミがセクシーにラップするニューウェイヴ・トラック、果てはナンシー・シナトラ〈イチゴの片思い〉のほろ苦カヴァーなど、日本のヒップホップ黎明期にあったゴチャ混ぜ感を想起させる、スカムでロウな現代のレベル・ミュージックではないだろうか。クランプスのジャケを思わせる色調に赤の日産エクサを登場させるという、パンクとマイアミ・ベースを同居させたジャケがこの作品のすべてを象徴している。

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