知られざるジャズの宝石を拾い集める、話題の復刻レーベル!
〈マニア狂喜のリイシュー〉とか言われてもなかなか追いきれるもんじゃないですが、ベルリンを拠点にジャズやソウルの激レア盤を復刻しまくるソノラマの仕事には刮目すべきです。今回紹介するのは注目の4タイトル。まずは……ハンス・ヴェヴェルカ主宰のオレンジから表れた女性デュオ=ダニエラ&アンの『Samba-Soul-Beat In Black & White』(69年)が驚異の復刻! これはソフト・ロック愛好家もノドから手が出る逸品でしょう。また、ヴァルター・シュトラートのピアノ・トリオ作『Trio Quartet Quintet』(69年)は直球のモダン・ジャズ、シーロウ&メイヤー・フォーメーションの70年作『Mr. Dynamite』はレア・グルーヴ好きに推薦しておきます。以上3枚はいずれも同時期の西ドイツ産で、かつてジャザノヴァが熱心に発掘していたあたりと地続きになりますね。残るはUS産の発掘品で、カンザスで活動していたスリックによる81年作『This Is Ssslick』。こちらはハモンド好きなら必携のジャズ・ファンク集ですよ! ……てなわけで、そのままソノラマには注目なのです。