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第459回 ─ みんなのうた

連載
NEW OPUSコラム
公開
2009/02/05   18:00
ソース
『bounce』 306号(2008/12/25)
テキスト
文/土田 真弓

現代風に生まれ変わったキッズの定番曲が、大人も子供もニッコリさせる!

 おそらく日本でいちばん有名な歌番組「NHKみんなのうた」。子供の頃の原風景に直結する同番組発の名曲を、つじあやのや堂島孝平らがアレンジしたカヴァー集『一緒にうたおう! NHKみんなのうた~おとなver.~』の第2弾、『家族時間~NHKみんなのうたカバー集』が到着した。

 まずは、eastern youthによるユーモラスなオルタナ歌謡“ヒロミ”や、キリンジがファニーなエレポップに変換した“遠い世界に”でニヤリ。続く女性ヴォーカル・タイムでは、YUUKIをヴォーカルに迎えたRAM RIDER製のクリスタルなガーリー・ハウス“WAになっておどろう”、嶺川貴子らしいミニマルなエレクトロニカ“空にはお月さま”、土岐麻子のキュートなエレクトリック・マーチ“キャベツUFO”、sugiurumnがTomomi Ukumoriをフィーチャーしたアンビエント・ハウス“たのしいね”が堪能できる。そして最後はスカンク兄弟と原田郁子のお茶目なカントリー・ポップ“手のひらを太陽に”がニッコリ笑いを誘って大団円。ほかにも空気公団やHARCO、テルスターら個性派から、ジャケも手掛ける絵本作家の荒井良二という変わり種も加わって、不動のスタンダードをイマドキ解釈で聴かせてくれる。