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第440回 ─ LAST CHRISTMAS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/11/27   03:00
更新
2008/11/27   16:53
ソース
『bounce』 305号(2008/11/25)
テキスト
文/加藤 直子

何回聴いてもこの季節にはこの曲がイイの!

 かの織田裕二が、まさかのブッチ・ウォーカーと組んで陽気に披露したことでも知られるワム!の“Last Christmas”。これまでも数多くのアーティストにカヴァーし倒されてきた同曲だが、今年も2組がニュー・シングルでチャレンジしている。

 まずは3人組ガールズ・ユニット、Foxxi misQ。カヴァーではなくマッシュアップということで、ネタ的としてそのエッセンスを加えたトラックに、彼女たちオリジナルのメロディーが重なる。3人のセクシーな囁き系ヴォーカルが映えるしっとりとしたミディアムだ。

 そしてもう1組のチャレンジャー、EXILEは、音的には直球カヴァーだけれど歌詞は松尾潔による日本語ヴァージョン。サビ部の韻は原詞に限りなく近いという高度な技が光り、日本語詞ゆえの原曲との違和感はほぼゼロ。この職人芸だけでも聴く価値があるのでは? 外は寒いけど、ジョージ・マイケルの懐は今年も温かい冬になりそう。