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第438回 ─ HIGHEST MOUNTAIN 10TH

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/11/20   09:00
更新
2008/11/20   17:34
ソース
『bounce』 304号(2008/10/25)
テキスト
文/岡部 徳枝

どこよりも高く、誰よりもタフに、そして何よりも楽しく……


  大阪レゲエの要人=MIGHTY JAM ROCKが主催し、クラブ規模からコツコツとキャパを拡大してきたイヴェント〈HIGHEST MOUNTAIN〉。いまや日本最大級の野外レゲエ・フェスにまで成長を遂げた、その記念すべき10年目の模様がDVD「HIGHEST MOUNTAIN 2008 10TH ANNIVERSARY」で登場した。一際目を惹くのは55LEVEL、強&PEQUU、ARM STRONG、KENTY-GROSS、BOOGIE MAN、VADERなど大阪をホームとする面々。終盤でNG HEADからRYO the SKYWALKER、PUSHIM、トリのMJRと元トキワの面々でマイクを繋げていく流れも、〈ならでは〉で印象的だ。今回のアニヴァーサリー曲“BIG 10”からラバダブへ雪崩れ込む、出演者全員によるフィナーレでの感動もひとしお。みんなのイイ笑顔に、MJRお馴染みの〈レゲエはいいぞ〉という言葉を再確認した。25,000人動員のビッグ・フェスながらアットホームな温かさを感じるのは、主催者の強固な地元愛によるところだろう。一大レゲエ・タウン、大阪の地で支持され続けている理由はきっとそんな根っこの部分。高い山を築くには確かな地盤が必要だ。この10年間、決して地固めを怠らなかった彼らの輝かしい軌跡が、ここにはしっかりと刻まれている。