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第428回 ─ PAYBACK BOYS

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/11/06   01:00
更新
2008/11/06   19:23
ソース
『bounce』 304号(2008/10/25)
テキスト
文/伊藤 禎真

東京の変態ハードコア集団が、カオティック極まりない作品を2枚同時にお届けします!

 東京を拠点に活動中で、DMBやSEMINISHUKEI周辺コンピへの参加などでもお馴染みのPAYBACK BOYS。不特定多数のメンバーで構成されるこの異色&異形のハードコア・バンドより、関連作が2タイトル同時にリリースされた!

 まずは彼ら初の単独作となるミニ・アルバム『HOTEL MU-ZIK』。DJ PKによる地を這うようなガバ・ビートで幕を開ける“BREATHE”からスタートし、dREAD EYEやLOW VISONらが続々と雪崩れ込んで混沌を巻き起こす。ハードコアの流れにメタルやスラッジが重低音でトグロを巻く様は圧巻だ! 

 さらに、宇都宮が生んだブルータル集団・MONADとのスプリット作『DA KANTO』でもその変態ぶりは健在。MONADがUSハードコアの猥雑感を充満させたメタリックなサウンドをかませば、PAYBACKはCIAZOOやELMOをラップ&シャウトで参戦させ、収拾のつかないトリプル・ギターが猛威を振るうミクスチャーぶりで応戦する。

 2タイトル共に最強の仕上がりなので聴き逃し厳禁。クラスティーズはもちろん、ハードな音に狂いたい人はマックスの音量で楽しんで!