グディングス・リナが世界の〈音楽〉と〈料理〉のお皿2枚使いで贈る、〈音食同源〉コラム!!

インド人はみんな2桁の暗算ができる、アメリカに行けばリッチなコラムニストが買い物と恋愛に勤しんでる、フランス人は気難しくて反米主義で職業はたいてい芸術家かソムリエかパティシエ!……って極端きわまりない例はこのへんにして、誰もが多かれ少なかれ偏見/典型で世界の国々やそこに住む人を眺めていると思う。ティピカル、ティピカル♪ じゃあ、日本人は眼鏡で~カメラで~コスプレで~って考えると、まあどれかしらに当てはまったりしちゃうけれども、ピンポイントすぎていささか座り心地は悪い。そんな細くて浅い偏見とはいえ、興味のない国に対してはこれくらいのことさえ知らないこともあり得るわけで。わりかしご近所のオーストラリアについても、私たちは案外知らなかったりする。カンガルー、コアラ、オージー・ビーフ。もうちょっと突っ込んで小麦粉、鉄鉱石、カイリー・ミノーグ……って物体ばっか! 本当に知りたいのは教科書や輸出品統計には載っていない魅力なんだけど。
で、じゃあ私が体感したオーストラリアの本当の魅力はというと、この連載だからってわけじゃないけれどずばり、食。約3週間かけて旅をした時の日記を読み直すと、中央から東半分を(元探検部の母と)縦断、キャンプにダイヴに岩登りにカヌー、ってこの上なくフィジカル、フィジカル♪ そんな道中日記に毎日のように書かれていた言葉は〈雄大な自然だな〉(←かなりそう)でも〈美しい街並よ〉(←案外そう)でもなく、〈今日も食べ過ぎた〉でした。そんな自分が若干残念ですけども。実際アジア、ヨーロッパ各地の料理が移民の手によって、どこへ行ってもそこそこにいいレヴェル(&すごい量)で給されている。ヨーロッパの都市でも自国以外の料理があんなに充実していることは少ないように思うわけで、実はかなり食道楽。とはいえ、そうした情報がニコール・キッドマンの私生活よりも伝わってこないのはどうしたことかと。それは彼の国で一番の自慢料理が結局のところバーベキューだからであって、そんな大らかさとか愛嬌こそが最大の魅力なのかも。で、もっと言うと同国のポップスの魅力もそんな点にあるような気がするのだ。ということで今日はレッツ・ゲット・アニマル、焼きました、肉!
ステーキの詳しいレシピなどはこちら
RECIPE ステーキといっしょに堪能したい、今月のDelicious Dishes!!!
CUT COPY 『In Ghost Colours』 Modular(2008)
なんだろう、この素直さ! 初々しさ! ロマンティックさ! そんで80年代みたいに大らかなんだ。気に入ったら、モデュラー作品をいろいろあたってみてください。旬の味も味わえます。
GOTYE 『Like Drawing Blood』 Lucky Number(2008)
ドラムを叩きながら歌う人をそんなに知りませんで、個人的にはC-C-B以来なのですが、素晴らしいです!! なんとも自由な音遊戯。オーストラリアン・ポップスの懐は予想以上に深いよ~。
OLIVIA NEWTON-JOHN 『Gold』 Hip-O
言わずと知れた大名曲“Physical”を収録(本文中にしつこく連呼したのはこの曲の歌詞です)。オリヴィア、実はオーストラリア育ち。アイドルと思えないプロモ・クリップは必ず観てください! アニマ~ル♪
PROFILE
グディングス・リナ
ヴァーサタイルなクロスオーヴァー・ポップをクリエイトするシンガー・ソングライター/トラックメイカー。DJセニョリーナ名義でDJ活動も展開。10月8日にカヴァー・アルバム『The Nightbird』(ビクター)をリリース! また、9月28日には下北沢でライヴを行うとのこと!