1日目(~18:00頃まで)
桑原 みなさん、1日目は何時頃から幕張にいらっしゃいました?
澤田 僕はお昼ぐらい。
西尾 自分も12時ぐらい。
桑原 やっぱりPerfume狙いで?
澤田 そうだったんですが、まったく入れる気配がなく……。
桑原 たぶん、Perfumeから観ようと思って来た人がかなりいたと思いますね。まあ、人数も凄かったんですけど、熱気というか、興奮の度合いも凄かったっていう。
澤田 〈壁が壊れた〉とか聞きましたよ。ただ、ステージ自体は短かったらしいですね。
桑原 うん、4曲ですか。MCが長かったみたいですね。
澤田 〈ROCK IN JAPAN〉も入場規制があったらしいですし。
桑原 そんななか、北野さんは唯一Perfumeを体験できたわけですが。
北野 入場規制がかかってるってことに気づいてなかったので、出口側からたまたま入れちゃったんですよね(笑)。それで潜入したのはよかったんですけど、前の方は凄まじいことになってて。ホントに事故直前みたいな感じになってましたね。とはいえ、〈Perfumeの側にいる〉っていう妙な一体感もあって。
土田 やっぱりアイドルなんですね。
ジョビン たまたま誰かの個人ブログを読んでたら、「〈サマソニ〉は洋楽ロックを大きく打ち出してるのに、一番危険なライヴをやったのはPerfumeってのはどうなんでしょう」みたいに書いてあって(笑)。そうだよなあって。
澤田 ピストルズも出てるっていうのに。
桑原 まあ、今年の入場規制クイーンといった感じで記憶されるのではないでしょうか。土田さんが午前中観られたのは?
土田 ジーズ・ニュー・ピューリタンズですね。音から想像していたとおり、カレッジの図書館にいそうな、神経質そうな雰囲気の男子たちでした(笑)。
桑原 僕は、いとうせいこう&POMERANIANS≡を観たんですけど、〈ISLAND STAGE〉のオープニングなんで和み系のステージになるかと思いきや、けっこうハードなダブを繰り出してきて、初っ端からクラクラしつつステージを後にしたという……。では続いて、この日の夕方ぐらいまでのアクトで良かったというものを挙げて頂きましょうか。イエールはどうでした?
ジョビン 良かった、楽しかった。
桑原 Perfumeの雪辱戦みたいな感じ?
西尾 そうそう(笑)。ようやく〈サマソニ〉参戦、みたいな。
土田 澤田さんのライヴ・レポートも、〈Perfumeは観れなかったけど、俺らにはイエールがいるぜ!〉って感じでしたよね(笑)。
澤田 そうですね(笑)。なんか、Perfume的なエレクトロ・ポップという部分もありつつ、バイリ・ファンキみたいなグイグイしたビートの曲もありつつで、カッコ良かったですね。
桑原 まあ、可愛い女の子に一発目で会えるっていうのは大事ですよね。
澤田 そういうのが多かったですよね。速報で上がってた記事もMEGとかキョンキョンとかPerfumeとか。
西尾 なんなんだろう、っていうね(笑)。
桑原 で、そんな男性陣をよそに、土田さんは……。
土田 ビート・ユニオン、ブラッド・レッド・シューズ、ジョニー・フォリナーですね。全部良かったですよ。ビート・ユニオンは、キャラクターが最高で。パンク寄りの音なんだけど、バスドラにピンク色で〈I 日本〉って書いてあったり。あと、やたらオーヴァー・アクションだったりで、楽しいライヴでしたね。で、次のブラッド・レッド・シューズは、やっぱり美男美女でした。ドラムとギターの二人だけだけど、充分、音に厚みがありましたね。ただ、欲を言えばもっと爆音でやって欲しかったです。それからジョニー・フォリナー。予想以上に人が入ってて驚いたんですけど、お試し的なお客さんがあまりいないっていうか、集まった人たちみんなが〈ジョニー・フォリナー、大好き!〉っていう雰囲気を醸し出してて、さらに驚いた(笑)。ライヴも物凄い盛り上がりで、まだ夕方の時間なのに、ステージが終わって客電が下りても誰も帰らないっていう。
桑原 ジョビンさんは、イエール以外で何を観ました?
ジョビン えーと、あんま観てなくって(笑)。まず、会場の構造を知ろうと思って歩き回ったのね。で、パニック・アット・ザ・ディスコの途中から、〈MARINE STAGE〉に行った感じ。
桑原 澤田さんは?
澤田 僕は、イエールとCurly Giraffeですね。
桑原 サントゴールドはどうでした?
澤田 けっこう凄い人数のバンド・セットで、ダンサーもいて衣装もバッチリで。
桑原 わりとロック色が強かったですよね。メイシー・グレイみたいな感じだなあって。そういうポップス色があったのが良かったなと思いました。
▼文中に登場した出演アーティストの作品