PAUL KALKBRENNER 『Self』(2004)
派手さはないものの、非常によく作り込まれたディープなディスコ・サウンドを聴かせてくれるポール・カークブレナー。コズミックで繊細なメロディーがある一方、重たいビートとベースラインを備えたDJユースな作りの本作は、幅広い方面から支持を受けるに至っている。
(石井)
SMASH TV 『Bits For Breakfast』(2004)
BPC初期からレーベルを支えるスマッシュTVの2作目。パンキッシュなギター・サンプルがあり、壮大なオーケストラも起用するなど、センスの良さが光るディスコ・サウンドはここでも健在だ。ヴォーカル・トラックも良いアクセントになって、全体のまとまり方は非常にキャッチー。
(石井)
ELLEN ALLIEN 『Thrills』(2005)
アーティスティックなジャケが美しい、姐さんのオリジナル・サード・アルバム。従来の彼女やBPC自体のお家芸だったエレクトロ・ディスコから、よりストレートなテクノへ脱却した傑作である。アナログ・シンセ(ARP2600!)を用い、彼女自身の歌をフィーチャーしたことで人肌の温かみも漂う。
(石田)
ELLEN ALLIEN & APPARAT 『Orchestra Of Bubbles』(2006)
シットカタパルトからのソロ作でエレクトロニカ方面の支持も厚いアパラットとエレンが組んだ最強のタッグ・アルバム。メランコリックなメロディーにアパラットらしい変態的なブレイクビーツが融合し、他にはないエレクトロ・ワールドが展開されている。
(石井)
『Boogy Bytes Vol. 1 Mixed By Kiki』(2006)
アクセル・ジャンセン撮影の変顔ジャケで世を唖然とさせた名物シリーズ〈Boogy Bytes〉の第1弾。DJミックスを初期BPCの稼ぎ頭であるキキが担当し、アーム“Rej”やガブリエル・アナンダ、トロイ・ピアース、ガイ・ガーバーといった選曲でBPCのクリック・ハウスへの接近を予言。
(石田)
『Boogy Bytes Vol. 2 Mixed By Sascha Funke』(2006)
BPC初期からコンスタントに作品をリリースし、もはやレーベルには欠かせない(?)サシャ・ファンケが看板ミックスの第2弾に登場。いま改めて聴いても古さを感じさせない選曲で、ヴィラロボスやスリープアーカイヴなどのクリック~ミニマル系をチョイスしている。
(石井)