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第30回 ─ ならば、ナラダならダメなのか?

いまや大御所! 90年代以降のナラダが築き上げたポジションとは?

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2008/04/24   18:00
ソース
『bounce』 297号(2008/3/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 ホイットニー・ヒューストン『Whitney』とスターシップ“Nothing's Gonna Stop Us Now”が破格の成功を収めた87年を境に、ナラダは仕事の比重をふたたびロック/ポップス方面に傾けていく。時を同じくしてソウル~R&Bがストリート感を強めていったこともあって、80's的なゴージャス感を湛えた彼のプロダクションは時として〈大味〉と見られるようになるのだが、初期のマライア・キャリーやテヴィン・キャンベルなど、華のある歌い手に普遍的な大衆性を掛け合わせた際の成功例はR&B的にも軽視すべきではない。特に“I Love Your Smile”がいまも愛されるシャニースとの作品はクラシックだ。また、アル・グリーンやダイアナ・ロス、テンプテーションズといった往年のソウル巨人を前線に引き戻す手腕も心得ており、特にカーティス・メイフィールドとの仕事はポップでソウルフルな手捌きの最高峰だと言えよう。近年だとレイ・チャールズの死後デュエット作にもナラダらしいバランス感覚は表れていた。なお、90's以降に売れっ子となるランディ・ジャクソンやウォルター・アファナシエフが、いずれもナラダのお抱えミュージシャンから巣立っていることも付記しておこう。そのセンスはいまも継承されているのだ。
▼ナラダの参加作を一部紹介。

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