時代を超えて輝き続ける、素晴らしき〈Ho!楽〉名盤との遭遇
ゴダイゴの作品が一気に紙ジャケでリイシュー! ということで、今月は彼らの全盛期である70年代後半へタ~イムスリップ!!
ゴダイゴは当時、日米混交のメンバー構成や本格的な英語詞、そしてやたらとハイクォリティーでポップなサウンドといったフレッシュさによって比類なきユニークな存在だったわけだ。そんな彼らの77年作『DEAD END』は、先行き不明な当時の社会状況について言及したコンセプト・アルバムで、クイーンやディープ・パープルといったハード・ロックや、ウェストコースト・ロックに影響を受けたサウンドが楽しめるよ。また、音楽職人集団らしくデビュー当時からTVドラマや映画の主題歌なども手掛けていた彼らだけあって、TVCMのために書き下ろされた曲だけを集めた78年の『CMソング・グラフィティ/ゴダイゴ・スーパー・ヒッツ』を聴けば、マッカートニー流の秀逸な美メロたちに思わず溜め息が出ちゃうはず。同じ年にリリースされた『西遊記』は大人気TVドラマ「西遊記」のサントラで、“モンキー・マジック”“ガンダーラ”という大ヒット曲を収録した日本のロック史上に燦然と輝く大傑作。ヒッピー思想経由の永遠に色褪せない〈一大アジア・エキゾ幻想絵巻AOR〉と言っておこうか。さらに、79年作『OUR DECADE』は〈70年代 僕たちの時代〉という副題を掲げたコンセプト・アルバムで、曲調はそれぞれ違えど全曲シングル級の高品質ポップな仕上がり。そして同年発表の2枚組ライヴ・アルバム『MAGIC CAPSULE』は、“銀河鉄道999”や“ビューティフル・ネーム”“ハピネス”も収録した大ヒット・ナンバーのオンパレード!! まさに歴史的ライヴ盤だと言えるね。たった2年の間にこれだけ大量の名曲を生み出してくれたことも、まさに歴史に残る偉業だよね~。
▼ゴダイゴの作品を紹介。