ビジー・シグナルが入魂の2作目で、番長への忠誠を誓う!?
強力インターナショナル・ヒット“Step Out”を持つビジー・シグナルのセカンド・アルバムがこの『Holding Firm』。昨年の頭は最初にフックアップしたマヴァードが大ブレイクしたため、一瞬、存在感が薄くなったように見えたが、いじけることなくヒット・リディムに喰らいついていった結果、昨秋からガンガン挽回を果たしている最中だ。〈しっかり立ち続ける〉との状況に即したタイトルから、彼のヤル気が窺える。スティーヴン・マクレガーやデセーカら現在のシーンを引っ張るプロデューサーが骨組みを作り、それを土台に番長を唸らせたほどのリリシストぶりを発揮。めくるめくDJが聴きどころだが、メッセージ性の高い“Ghetto Yutes”でのシングジェイあたりにビジーの潜在力の高さが潜んでいる。彼だけでなく、ダンスホールのネクスト・レヴェルが覗ける必聴盤。