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第305回 ─ TOKYO BALEARIC

連載
NEW OPUSコラム
公開
2008/02/28   22:00
ソース
『bounce』 296号(2008/2/25)
テキスト
文/リョウ 原田

池田正典が提案する新しいサウンドスケープ


  非ハウス~テクノ界隈の才能による過激なダンス・モード化が楽しい昨今、オールド・ファンにはこの方のトライこそ意外だったのでは!? 池田正典といえばMansfield名義の諸作でREADYMADE周辺に洒脱なラウンジ・フレイヴァーを振りまいてきた存在ですが、そんな彼がこのたびリリースしたミックスCD『New Balearic House DJ Mixed by Masanori Ikeda』で展開しているのは、イタロ産ディスコ~プログレの再発掘以降に幾人かのDJが試みていた、トランスのスクリュー・ミックスをさらに深化させた世界なのです。同作はそこに今日的なバレアリック感を付与していて、イスラエルのプログレッシヴ・ハウス男であるガイJのトラックや、ファンク・ドヴォイドのトランシー仕事、そしてバレアリックの古典とされるウィリアム・ピット“City Lights”の池田自身によるカヴァーなどがゆるゆると絡むスロウ・ダンス絵巻となっています! 彼がDJ Marboらと共に出演しているパーティー〈TOKYO BALEARIC〉で実践してきたこのスタイルには、まだまだ奥行きがありそう。未聴の方はぜひ痺れてください!