日本が誇るテクノ・マスターたちを輩出した名門から、貴重なベスト盤が届いたよ!
93年~95年にかけての世界的なテクノの隆盛を背景に、日本でも次々とテクノ・レーベルが躍進した。レイ・ハラカミやCO-FUSIONらを輩出したSUBLIME、シカゴ・ハウスを礎にアシッド・リヴァイヴァル以降のテクノ・マナーを獲得したSubvoice、田中フミヤのDJと共鳴しながらハード・ミニマルの牙城を築いたとれま、そして93年設立のFrogmanだ。ベッドルームから届くデモに未来を託す、レイヴ的なDIY精神に根差したこのレーベルは、RIOW ARAIやKAGAMI、後にKAITOとして活躍するQuadraなど、サブ・レーベルのU.S.B.を含めて多様な才能を表舞台に送り込んだ。そしてこのたび、Frogman史上最初で最後となるコンピ『FINE: The Best of Frogman』が登場! 代表曲&未発表曲を中心にセレクトされた2枚組で、Disc-1はオムニバス、Disc-2はTAICHI MASTERによるDJミックスとなっている。CTスキャン“Cold Sleep”のような昨今のトランス回帰にも共鳴する初期ピュア・テクノ名曲から、〈WIREアンセム〉の一つとなったKAGAMI“Tokyo Disco Music All Night Long”までを収録。現在のアングルからオールド・スクール・ジャパニーズ・テクノを再発見してみてはいかがでしょう?
▼文中に登場したアーティストの作品を紹介。