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第128回 ─ ZEN-LA-ROCKをフルチンにする〈A to Z...EN-LA-ROCK〉!!!!!

第128回 ─ ZEN-LA-ROCKをフルチンにする〈A to Z...EN-LA-ROCK〉!!!!!(2)

連載
360°
公開
2007/07/26   18:00
更新
2007/07/26   19:11
ソース
『bounce』 289号(2007/7/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

AFRIKA BAMBAATA:70年代にNYはブロンクスで活動を始めたヒップホップのゴッドファーザーであり、いまも現役バリバリのアイコン。最新アルバムは2004年の『Dark Matter Moving At The Speed Of Light』(Tommy Boy)。同年の〈METAMORPHOSE〉で彼のステージに飛び入りしたZLRいわく「父親」。オヤジの背中はデカい。

B.T.B:2003年の『NEW』(ALL NIGHT THING)をはじめとする諸作にZLRを招いていたレッキンクルーの元メンバー。「脳みそが共有できる相手。ある意味、ヤツも〈ZEN-LA-ROCK〉」との言葉どおり、今回の『ZEN-LA-ROCK』でもジャンクなエレクトロ・ビートを提供しまくっている。

CYPRESS UENO:DJのロベルト吉野と組んだユニットで活躍するMC。今年発表した初のフル・アルバム『ドリーム』(LOCKSTOCK)は、いわゆるクラブ・サウンドにも跨るハードでナードなヒップホップを満載した傑作だった。“LA ZEN ZEN SAMBA”にて存在感を発揮している。


DISCOGRAPHY:数々の客演を経験しつつも「自分の作品をリリースするというヴィジョンがまったくと言っていいほどなかった」と語るZLRがデビューEP『ZEN.ZEN. ZEN』をドロップしたのは2004年のこと。同年には2枚目『FUNK BOX PARTY』(共にALL NUDE INC.)も発表。2005年には12インチで“MUZIK”をリリースしている。

EGYPTIAN LOVER:80年代初頭のLAで活躍した西海岸エレクトロ・ラップのパイオニア。代表曲“Egypt Egypt”を収録した84年作『On The Nile』(Egyptian Empire)はいまこそ聴きたい秘宝盤。2006年の来日時には共演したZLRいわく「変態」らしい!?

FUNK:ZLR宇宙の重要な構成要素。「非常にデカく、極太で、ORIGINALで、時に深く、常にF/R/E/S/H、当然HOT!! それは音だったり、日常の瞬間、態度などに潜んでいる。そして感じる/感じさせることができるモノ」だそう。カッコイイ。

GUESTS:『ZEN-LA-ROCK』の随所に登場するゲスト・アーティストたちは「無理せず自然に頼める信頼できる友人、先輩たちです。知らない人はひとりもいません。最後までドラマの連続でした」とのこと。特にバンバータ校長のアレを引用してズンズンズンズンズン突っ走る“LA ZEN ZEN SAMBA”には、『破壊セヨEP』(MARYJOY)を発表したばかりのARI1010を筆頭に、話題の鎮座DOPENESS、D-ASK、SDPのBRON-KとNORIKIYOらが登場する異常事態に!

HANAYOP!:元芸者のカメラマンで現在はドイツ在住。今回ZLRのアーティスト写真を撮影。「凄くイイ方でしたー」。

ILLDOZER:『ZEN-LA-ROCK』のアートワークを担当。このページを作っている最中に何度もジャケを改訂するというこだわりを発揮しまくった。

JAY-PEG:今回“LA ZEN ZEN SAMBA”にてマイクを握る1 DRINK(元キミドリ/ILLDOZER)が、ABE SHUHEIと組んだユニット。〈RAW LIFE〉などに出演したほか、同名ラジカセ専門店のハウス・コンピ『TURBOSONIC VOL.1』(ラストラム)に初の公式音源“ECTOPLASM”を提供済み。

KZA:ヒップホップからディスコ・ダブまで多様なフィールドを横断するFORCE OF NATUREの片割れ。ユニットの近作はミックスCD『THE FORCE BEHIND THE POWER』(endless flight/mule electric)。単独でもDJやプロデューサーとして活躍中で、『ZEN-LA-ROCK』随一のレイドバック・チューン“KOKO de CHILL”を制作している。

L2D:ZLRが「仲間」と呼ぶクルー。JAKE“E”LEE、PAC-MANと共に構成員に名を連ねるE-MOTOROLLの『Niw! Rec Roll』(Niw!)にはZLRも客演していた。

MAGDA RISE:〈ageHa〉などで活躍する人気ハウスDJ、DJ MAARのユニット。2005年末にZLRを迎えてシングル“ON DA CLOOOUD!!”(MAGDA)を発表した。

NIGHTLIFE:「よく行くのは〈オルガンバー〉とか。好きなパーレーは〈JAY-PEG祭り〉。ボーダレス感が最高でございます」。

OTOKOGUMI:男闘呼組なきいま、日本最高の男組といえばスマーフ男組。ZLRの初ラップの舞台となったMOODMAN主催イヴェント〈低音不敗〉の時代から、オールド・スクールやエレクトロを追求してきた先達でもある。先日のファースト・アルバム『スマーフ男組の個性と発展』(ラストラム)ではZLRもマイクを握っていた。

PAN PACIFIC PLAYA:2004年の『Light House』(LIGHT HOUSE)が多方面で評価されたLATIN QUARTER(旧名は空手サイコ。前出の『ドリーム』にも参加)やKESによる注目の制作クルーで、『ZEN-LA-ROCK』では各々プロデュースを担当。「10年ほど前から友人で、SYPHTってヤツといっしょに当時〈天才高校生テクノ・アーティスト〉として有名だった空手君を観に行ったのがきっかけ」とのこと。KESのヤバいベース・トラックは『Electro Dynamic Essential』(ExT)などのコンピでもチェック可能!

QUALIFICATION:さまざまな先達と共演し、バンバータ校長からも「ファンキーだ」とのお墨付きを得たZLRには、エレクトロ・ファンクの明日を担う資格が付与されたと見ていいだろう。

RAMM:ELL:ZEE:バスキアとの交流やデス・コメット・クルーとの活動、クラシック“Beat Bop”の発表などで知られる前進/全身ヒップホップ芸術家。録音作品としては2003年の『This Is What You Made Me』(トライエイト)が白眉。98年の来日時、ZLRを〈コンビネイト・フューチャー〉と命名している。「当時、自分が10代だったということもあるのかもしれませんが、〈世界中に潜んでる大金の入った金庫を開けるか開けないかはオレ次第〉という意味だと言われた。当然、言われたことは墓まで忘れることができないし、いまでも嬉しい。開けます、金庫」。

SPACE MCEE'Z:ZLRとロボ宙のユニットで、昨年の〈RAW LIFE〉にも本名義で見参。今回はその名も“SPACE MCEE'Z”を披露している。ちなみにロボ宙は、ロボ宙&DAU名義で『Life sketch』(デフラグメント)も昨年発表。

T LA ROCK:言うまでもなくZLRの名前の由来で、ブロンクス出身のメチャクチャ格好いいMC。初期デフ・ジャムに残したジャジー・ジェイとの“It's Yours”や87年の『Lyrical King』(Fresh)は永遠に色褪せないエレクトロの大名作。2005年に共演したZLRいわく「兄」とのこと。

UJT:bounceで長期連載中の「UJTのマンガDROP!」や「チリンヶ丘三丁目」(マン画トロニクス)で知られる世界一のヒップホップ漫画家。2005年にはタワレコ渋谷店でZLRと合同サイン会&トークショウを敢行した。

VARIETY:全体のバランスを「猛烈に意識しました」との言葉どおり、『ZEN-LA-ROCK』はヴァラエティー豊かな作品でございます。

WILD STYLE:ヒップホップ映画の金字塔「ワイルド・スタイル」(JMS)の公開された82年当時、ZLRは3歳だったが、そこで主役を務めたリー・Qに後年〈顔がおもしろい〉と誉められようとは。

XXX:ZLRが身も心も全裸になるのは「XXXした後」だって!

YOU THE ROCK★:ZLRが「先生」と語る名付け親。99年の『The Professional Entertainer』(cutting edge)所収のマイアミ・ベース曲“超楽C-E-Z”では、若き日のZLRのラップが聴ける。今回は“DOUBLE ROCK SHOXXX”にて再合体!

ZEN-LA-ROCK:まだわからない人は『ZEN-LA-ROCK』を必ず聴くこと!!

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