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第22回 ─ 甦るスタックスの遺産(その1)

今月のリイシューは凄いことに……

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2007/05/02   18:00
ソース
『bounce』 286号(2007/4/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 今月もいろんな汁がいっぱい出るわ。まず、たまにはチカーノも……ってことで、主に60年代のテキサス産スウィ~ツを選りすぐった『Chicano Soul : Texas Group Treasures Volume 1』(BARRIO GOLD)をどうぞ。青くて甘くて胸が焦げるスロウ~ミディアムが山盛りです。

お次は昨今人気のアーリー80's産モダン・ソウルから、世界初CD化モノを2品……エンターテイナーズの83年作『The Entertainers』(HMC/Pヴァイン)とセシル・ライドの80年作『Stone Free』(Aladdin West/Pヴァイン)を。

ヒドいジャケ(特に赤いの)を見て、このB級感に惹かれた人には大推薦しておきたいですね。で、ここからはファンク攻めですよ。

最初はオハイオ・プレイヤーズが73年に残した名作『Ecstasy』(Westbound/Ace)が未発表曲を含むボートラ5曲入りで登場! ネタの宝庫とかいう以前に彼らは70年代のファンクを語るうえではマストですからね。ジャケ買いも可。

さらにベティ・デイヴィスの74年作『They Say I'm Different』(Just Sunshine/Light In The Attic/OCTAVE)が正規では世界初CD化! 旦那のマイルスを電化させた元祖ファンク・ビッチだけに、サウンドは総じてソリッド&ヘヴィーです。

んで、今回の目玉は久々のPファンク大型発掘……同名シングルの発表後にお蔵入りしていたファンカデリックの89年作『By Way Of The Drum』(Hip-O Select)がまさかの正式リリース! ロック色も濃い内容は当然最高!なれど、超限定盤なので入手できなかったらごめんなさい。マジでヤバいよ!

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