bounce.comは2006年12月で5周年を迎えました! その記念企画として、年末年始の4週間、スペシャル・コンテンツを連日更新していきます。年が明けての第3週は〈デジタルミュージックガイド 2007〉をお届け。ますます切っても切り離せない関係になりつつある音楽とPCのあれこれについて、キーワードごとに検証&解説いたします。本日取り上げるトピックは、〈定額制、150万曲聴き放題〉を掲げて昨年スタートした音楽配信&ダウンロード・サービス、Napster Japan。
Napster Japanのトップ・ページ。こちらで専用ソフトをダウンロードする。
Napster Japan(以下ナップスター)はタワーレコードと米国ナップスター社が運営する音楽配信サービスです。サービスが開始されたのは2006年10月とまだまだ始まったばかりですが音楽業界をはじめ各方面から大きな注目を集めています。
ナップスターの最大の特徴は、定額制配信という今まで日本ではほとんど例がない仕組みを採用しているところにあります。これは1曲ごとに料金を支払って音楽ファイルをダウンロードするiTunes StoreやMoraといった従来の音楽配信サービスと異なり、月額料金1280円を支払うだけで登録されている150万曲以上の楽曲を無制限に聞くことができるというシステムです。また、月額1980円の〈Napster To Go〉というコースを選ぶと、楽曲を対応するデジタル・プレイヤーに転送して外出先で聞くことも可能です。残念ながら今のところiTunesには対応していませんが、対応プレイヤーは続々と増えており、DoCoMoもサービスが利用可能な携帯電話を発売しています。
サービスを利用するためには最初に〈ナップスターアプリ〉と呼ばれるソフトをダウンロードしてパソコンにインストールする必要があります。あとは聞きたいアーティスト名や曲名を入力して検索し、探している曲が見つかったら、それを選択して再生するだけです。気に入った曲があれば〈ライブラリ〉と呼ばれる場所に保存し、いつでも再生することが可能になります。ただしMac OSを使っている人は現在のところ利用できません。
Napsterを起動してお気に入りの音楽を選ぶ。
このように月々固定された料金を支払うだけで、事実上ほぼ無限の楽曲を楽しむことができるのがナップスターの最大の魅力です。好きなアーティストの過去の音源を聞いてみる、そのアーティストが影響されたアーティストを捜してルーツを探ってみる、今まで聞いたことのないジャンルの名盤を聞いて世界を広げてみるといった音楽鑑賞の幅を広げる様々な使い方が考えられます。
また、テレビでちらっと聞いたり、bounce.comなどの記事で紹介されて気になった曲をナップスターで検索して聞いてみることもできますし、ラジオのかわりに好きなジャンルの曲を流しっぱなしにするという使い方もあります。気に入った曲は1曲単位で購入もできますし、@TOWER.JPなどの通販サイトでCDを購入するという選択肢もあります。
登録されている楽曲は今のところ洋楽が中心となっていますが、徐々に邦楽も増えてきつつあります。今後、ナップスターに楽曲提供を許可する国内レコード会社がさらに増加することを祈ります。
▼Napster Japanの新着登録作品(2007年1月11日現在)を紹介