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第95回 ─ Kentaro Takizawa

連載
NEW OPUSコラム
公開
2006/10/12   00:00
更新
2006/10/13   00:06
ソース
『bounce』 280号(2006/9/25)
テキスト
文/牛島 絢也

新進ハウス・クリエイターによるソウルフルな音世界へご招待!!


 日本におけるハウス~クロスオーヴァー・シーンのホープとして、2004年にアルバム『Impressive time』でデビュー。その後も福富幸宏が主催するイヴェント〈a new dimension〉など、都内各地のクラブでDJを中心に活躍の場を広げてきたKentaro Takizawaが、セカンド・アルバム『Gradual Life』をリリースした。前作同様にハウスを主軸としている本作だが、まず一聴して耳に残るのは、flowerを主宰する高宮永徹がミックスに携わったサウンドの進化だ。シンプルなアレンジが特徴でもあるTakizawaの楽曲だけにサウンドの厚みと抜けの良さは際立っていて、そこには彼自身の音に対するこだわりも垣間見える。また、ヴォーカル曲ではサンフランシスコのハウス・レーベル=ネイキッド・ミュージックを中心に活動するリサ・ショウを迎えた“Make It Right”をはじめ、NYディープ・ハウス直系のトラックと開放感溢れるメロディーが印象的。さらにルーツ・ロック・レゲエ風味の楽曲など、随所に新生面も披露している。