GOTH-TRAD:キーボードやサンプラーを使って多彩なサウンドを生み出すクリエイター。2001年に秋本武士と共にREBEL FAMILIAを結成する。今年セカンド・ソロ・アルバム『THE INVERTED PERSPECTIVE』(Body Electric/イーストワークス)をリリース。「人間的にも尊敬してるんですよ。ヒップホップ以外のことを彼からかなり学びました。誰も考えないことをやったりとか、信用できる数少ないヤツ」。
DJ KENTARO:20歳の時にDMCの世界タイトルを獲得したターンテーブリスト。今年1月にDVD「NATIONAL GEOSCRATCH」(BEAT)をリリース。「世界3位だった頃にやっていた技が好きで(DVD〈KAI-KOO/邂逅〉収録)、かなりヤラれました。バトルDJって嫉妬深い人が多いんですけど、KENTARO君はそういうところがまったくなくて、超ポジティヴな人」。
灰野敬二:アヴァンギャルド界のヴェテラン。即興のようでいて計算し尽くされたサウンドは唯一無二。「最初はほんと理解できなかったっていうか、今でも理解はできてないと思うんですけど(笑)。セッションした時も、ゴーッって轟音なんですけどよーく聴いていると起承転結があるんですよね。それって音楽の中でも結構究極っていうか、気合い入れてやってないとわからない感じだなって」。
漢:新宿を代表するヒップホップ集団、MSCの中心人物。今年3月にファースト・ソロ・アルバム『導~みちしるべ』(Libra)をリリース。「(ソロ作は)いろいろな幅が広がっている良いアルバムですよね。漢君は打ち合わせとかを全然しないんですよ。全然しないんだけど、結局ライヴも即興でできちゃうような人ですね。そのへんはすごく不思議なんですけど」。
dj klock:エフェクトの効いたスクラッチで異空間を構築するDJ/クリエイター。2004年に2年ぶりとなるアルバム『sensation』(Revirth)をリリース。BAKUとTATSUKIの3人でwhakha-khaを結成したことも。「両極端だねってよく言われる。klock君の音はすごい優しくて、でも優しいだけじゃないと思っているんですけどね。で、俺が激しい感じ。両極端なんだけどいっしょにできちゃうというか、考えていることが近いのかも」。
降神:志人とナノルナモナイの2MCによるユニット。ファースト・アルバム『降神』(Pヴァイン)が昨年リイシューされ話題に。「彼らのラップはヤバイですよね。降神はMS(C)と同時期ぐらいに知り合いました。志人は俺のテープを聴いて世界を旅していたらしいんですよ。もともとトランスとかも聴いていたみたいで、そういう点もおもしろい」。
韻踏合組合:大阪在住のヒップホップ・クルー。2003年作『ジャンガル』(Pヴァイン)ではラッパーそれぞれの個性が爆発している。「エローン(ざ尋漢)を初めて見たときはパンクスみたいな感じで、ラッパーだとは思わなくて。まずそこにヤラれました」。
般若:96年頃DJ BAKU、RUMIと共にヒップホップ・グループ〈般若〉として活動。今年3月にセカンド・ソロ・アルバム『根こそぎ』(FUTURE SHOCK/ポニーキャニオン)をリリース。「昔のヨシちゃん(=般若)はギャグはちょっとで、シリアスな部分が大きかったイメージがある。人的には全然変わってないですけどね。やってる場所がちょっと違うのでいっしょにやる機会はあまりないだろうけど、相変わらずライヴはすごいですよね」。
RUMI:女性ラッパー。自主レーベル=Sanagi Recordingsを立ち上げるなど、男勝りな活動を展開中。「RUMIはホント変わってないですよ。日常から感じたさまざまな問題とかをリリックにするタイプ。昔のほうがヒップホップ色は強かったかな」。
DALEK:ニュージャージー出身の3人組。今年1月にサード・アルバム『Absence』(Ipecac/Daymare)をリリース。「今後いっしょにやってみたいグループ。実際話したらいい感じで。昔のヒップホップが好きで、いまは結構ミニマルなんですけどメロディーのあるノイズが鳴っているなかでもラップがすごい聴こえるんですよ」。