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第1回 ─ 夏が来~れば思い出す~……あの歌この歌

連載
Tracks bouncin back to back!
公開
2005/06/22   23:00
更新
2005/07/26   06:51
テキスト
文/ダイサク・ジョビン

今月から新たにスタートしたbounce読者&ブロガー参加企画〈Tracks' bouncin' back to back!〉。これは毎月のテーマに応じて、皆さんのブログからトラックバックを募集するコーナー。テーマ(お題)&bounceスタッフのエピソードを読む→ブログで個人的な音楽体験談(エピソード付きでね!)を綴ってトラックバックしていただく→次回のこのコーナーで、トラックバックしていただいた方のお話などを紹介……と、ひとつのテーマをもとに皆さんのブログとbounce.comをつないでみよう!という企画です(トラックバックについての解説はこちらから)。「普段トラックバックをする機会がない」なんて方も気軽に参加してみてくださいね! 早速、第一回のテーマは…。

個人的な音楽話を不特定多数の方々と時間や場所を気にせずシェアしたいなあ、という思いで今月からスタートしたお気楽&アバウト&ユル企画、第一回のテーマは〈夏が来~れば思い出す~……あの歌この歌〉です。まずは私(bounce編集長)から一曲あげてみます。

■アントニオ・カルロス・ジョビン“Garota de Ipanema”

 夏が来れば思い出す、っていうか聴くのはサザンとビーチボーイズに尽きるんだけど・・・それは置いといて。定番かもしれないけど、ボサノヴァと出会って本格的にハマったのがハタチぐらいの夏で、ちょうど夏休みってこともあって軽井沢なんかに旅行で行ったりして。あの美しい山と森林の中、窓を開け放った車でゆっくりとドライヴしながらアントニオ・カルロス・ジョビンの〈イパネマの娘〉を聴いたのを思い出すなあ。ジョアン・ジルベルトやアストラッド・ジルベルトのヴォーカル入りヴァージョンじゃなくて、ストリングスで奏でられるライトなインスト・ヴァージョンのほうね。なんていうか、スタイルから入る私としては、その場所、空気、音楽っていうあらゆる小道具が完璧に揃ったところにエクスタシーを感じてたっていうか、そんな自分に酔ってたりして(笑)。若気の至りやんねえ。ボサノヴァって音楽は周りの空気を2,3度下げてくれるひんやりとしたサウンドだから不思議だよな。みなさんが2,3度温度を下げてくれるって感じる音楽ってなんでしょ?

あと、夏が来れば思い出す、っていうよりも、夏が来たら聴きたくなるってことでいえばマーシー(真島昌利)のソロ作よね。夏の追憶、ある記憶の感覚とか風景を見事に描き出す曲たちは、陽炎が揺れる真夏の気怠い真昼間にバッチリで、速攻ビール飲みたくなるわな。真夏の真昼間にビールを飲みながら聴きたい曲、アーティストってなんでしょ? 

でも何よりもここ数年は毎年夏が来ると、J-Popシーン最高峰の夏男であり、伊達男の南佳孝を聴いてるわ。熱かったり切なかったりするひと夏の恋の歌は彼のものがサイコーなんよね。ということで、この曲が思い出とワンセットになってる、とか、この曲みたいな恋をしたい!とか〈ひと夏の恋のサウンドトラック〉も聞きたいゾ! *西尾ダイサクじょびん

そのほかbounce編集部&bounce.comチームの一曲をご紹介

■HOME GROWN “恋のダブル・ブッキング(:_:)”
〈サマー・オブ・ラヴ〉――なんていやらしくってステキな言葉なんでしょう! 冬だったら絶対に引っかからないような男にもダマされてしまう、それが夏ですよ。ヤサ男でもほどよく日焼けしてたらマシに見えるし、冬場ほど服のセンスも問われない。つまり、男の子に対する疑問点にも多少は目をつぶれる魔法の季節が夏なわけです。ということで、私の選ぶ夏の一曲はHOME GROWNの2004年作『TIME IS REGGAE』に収録されている“恋のダブル・ブッキング(:_:)”! ひと夏の恋を想いつつ涙を拭いながらケータイのメモリを消去するという曲で、これがホントに切なすぎ(ちなみに設定は秋なんですが細かいことは気にしないでね)。LeyonaとRANKIN TAXIのコンビネーションが最高なんです。〈夏はやっぱり火遊びよね〉なんておてんば発言をするつもりはございませんが、こんなんもアリかな、と。いや、正直羨ましいです。私も後悔しない程度にエンジョイしたいものですよ、夏ですし! *山西絵美(bounce編集部)

■ロスコー “I Love Cali(In The Summertime)”
うるせえな、夏が来れば思い出すのは、あの娘のことに決まってるだろ!! ……梅雨明けはいつも憂鬱なんだ、あの娘を思い出すからな。ひと頃はアイツが夏をつれてきてたもんだよ。いまは夏がアイツの面影をつれてくるのさ。まったく迷惑な話だぜ!!   思い出の曲? オレのカーステからはロスコーの“I Love Cali(In The Summertime)”が鳴りっぱなしなんだ。そう、あの夏からずっとそう。オレはそのまま愛車を転がして、本当の夏を探しにいくんだ。毎年メロウな反省会を繰り返してるってわけさ……。アイツ? 東京に行ってダンサーになったよ。 *DGノックアウト(G SPOT RIDIN')

■中村正人  “?”
UFOキャッチャー(SEGA)のテーマ曲………ゲーセン店頭で2分ごとに同じパターンを繰り返すあの電子音楽チックなテーマ曲。都市部特有のアスファルトと車とビルの熱によるうだるような暑さの中で、あのテーマ曲だけは奇妙な存在感があって。中学の夏休みに仲間2~3人(ヒキコモリ以上、体育会系未満)と池袋北口でクレーン操作に熱中するカップルを遠目にヒヤかしていたら、ヤンキー風の彼氏と目が合って、因縁つけられて…グダグダな夏休みが突如修羅場になったり。そのヤンキー彼氏は愛車の4WDに戦利品のキ●ィーちゃんを並べるような愛嬌があるくせ、修羅場での凄みは〈チョイ悪〉どころか〈極悪〉で、気づけば仲間揃って半べそで土下座していたり。そんなとき彼方で流れていたのは〈あの曲〉だった……。調べたところあの曲はゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のテーマ曲の一つで、作曲は中村正人(DREAMS COME TRUE)。まさかドリカム工房から産まれていたなんてね。イカ臭い思い出話で、すいません。 *原田亮(bounce.com)

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