韓国の音楽シーンは超パワフル! 記者会見の模様を実況中継
というわけで大成功に終わった〈コリア・ジャパン・ロードクラブフェスティバル 2005〉ですが、イベント開催の翌日に日韓の報道陣向けの記者会見が行われました。会見に出席したのは、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、和田純子(BE THE VOICE)、DJ BAKU、GOTH-TRADの4名。以下にその様子をお伝えします。
――みなさんは海外でのライブ経験が豊富だと思うんですが、今回のフェスで特に印象に残った点はありましたか。
GOTH:韓国はホットだなと思いました。街の雰囲気も踊ってるお客さんも熱かった。
BAKU:みんなやる気がハンパないですね。とにかくイケイケで踊っていて、おれも今朝7時半までクラブにいたけど、客がまだまだたくさんいましたからね。
――このフェスのために何か特別な準備をしましたか。
和田:今回、BE THE VOICEは韓国の童謡をカバーしてみて、すごく面白かった。韓国語で歌ったけど、でも英語だって自分の国の言葉じゃないですし。
BAKU:おれは日本とはセットをちょっと変えました。叙情的に悲しくさせたりするのではなく、とりあえず激しいとか早いとか、どこの国でも共通のそういう単純なところを追求していく形でやりました。
――ライブを観たお客さんからは「日本にこんなに多様な音楽があるとは知らなかった」というような声を多く聞きました。
中川:韓国ってメインストリームで流行ってるのがバラードばっかりやん。だからヘヴィメタルとかヒップホップもそうやけど、極端なほうにいくんやと思うよ。
GOTH:日本だと音楽のジャンルがすごく細かく分かれてますよね。でも韓国はジャンルがまだ5つくらいしかない感じなんですよ。だからこのままの形で突き詰めて盛り上がっていったらもっともっと面白くなると思います。可能性はすごくあるし、これから変わっていくでしょうね。
中川:だから次のツアーは東京と大阪と釜山とかね。みんなそういう形で普通にやればいいんとちゃうかな。日本みたいに欧米化しなくてもいいと思う。いいところは取り入れればいいけど、なんでもグローバリズムで同じ方向に行く必要はないよね。
――竹島問題の影響で、このほかの多くの日韓交流イベントが中止になりましたが。
中川:ふざけんなって感じやな。
和田:日本にいてメディアを通して韓国を見ていた自分はいろんなイメージにやられてたんだな、と思いました。人と人がふれあうときにはそういうのまったく関係ないんですよね。それがこっちで歌ってみてよくわかった。
中川:極端なことを言うと、おれら8年前に北朝鮮でライブやったのね。平壌で演奏してきてるんやけどね、でも若い子はいっしょ。もちろん「偉大なる金日成主席が……」とかそんなことばっかり言ってるけどね、ほかのところはいっしょなんよ。だからおれらもいろんな国でどんどん演奏していくしかないんだよね。