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第40回 ─ ラッシュ・アワー

直営ブランドから配給レーベルまで、ラッシュ・アワー・ネットワークを大紹介 その2

連載
Discographic  
公開
2005/03/03   13:00
更新
2005/05/06   14:06
ソース
『bounce』 262号(2005/2/25)
テキスト
文/青木 正之、出嶌 孝次、リョウ 原田

■ DELSIN
96年にアムステルダムで設立されて以来、オランダのエレクトロニック・ミュージックを牽引してきたデルシンもラッシュ・アワー流通。初期のマシーン・ソウル路線は保ちつつ、近年はエレクトロのダイナレックや変態ハウスのスティンク・ワークスなどを取り揃え、老舗らしい懐の深さを見せている。

DEEPART 『Snapshots Compilation』 Delsin(2002) ディーパートことアンディ・ハートが10~12インチでリリースしてきた〈Snapshots〉シリーズを集成して新曲を加えた一枚。デトロイト・テクノ的な昂揚感とUK産らしいモダンなソウル風味が高次元で合致する様子がエクレクティックでエレガントです。(出嶌)

YOTOKO 『Wet Ink』 Delsin(2003) 西ロンの多作な俊英ドムがシフティと組んだユニットのファースト・アルバム。コズミックなブロークン・ビーツからテイク・オフしてシカゴやデトロイトへ飛翔、さらにはドラムンベースまでも巻き込みながら大気圏を突破していくようなサウンドがカッコイイ。未来的な大作だ。(出嶌)

$TINKWORX 『Ain't Chit History』 Delsin(2004) デルシンらしからぬ、へんちくりんなハウス/ディスコ・アルバム。つんのめるイビツな音が作品全編で展開され、気持ち悪さを感じてしまうのですが、ふと気がついたらハマッてしまう不思議な感覚。あまりにフリーキーでクセになりそう!(青木)

DYNAREC 『User Input』 Delsin(2004) この前年にシングル“R-Cam”でデビューしたダイナレックの初アルバム。サウンドはエレクトロ……とはいえハイプなノリではなく、ドレクシアを思わせる深海系サウンドなのはデルシンらしいところ。ダークな渦のなかから響き渡るシンセがやけに美しい快作!(出嶌)


154 『Strike』 Delsin(2005) 幻想的かつスモーキー、さらにスペイシーな感覚も併せ持ったディープな一枚! アルバム全編がアトモスフェリックな空気に包まれ、4つ打ちからノンビート作品までをフリーに収録。シンセの揺らめき具合が絶品で、トリップ感に溢れた隠れ名盤でしょう!(青木)

■ MUSIC FOR SPEAKERS
2000年にアムステルダムで設立されたミュージック・フォー・スピーカーズ。立ち上げに参加したのはデヴィッド・カロン、サンドラ・カロン、アールドヴァーク、マッドキャップ、そしてソナー・ロッジなど、ラッシュ・アワー周辺の他レーベルとも関わりの深い面々。もっと評価されていい優良レーベルだ。


SONAR LODGE 『Sound Effects』 Music For Speakers(2001) その名も“Music For The Speakers”でデビューした、レーベルを代表する男女コンビの初アルバム。ショーン・リーやアールドヴァークらも参加し、ジャジーなダウンテンポ主体で落ち着いたサウンドを聴かせる。2004年には限定盤『Needlework』もリリース。(出嶌)

■ SOUND SIGNATURE
現代デトロイト・ミュージックを司る神のひとり、言わずと知れたセオ・パリッシュのレーベル。そもそもキンドレッド・スピリッツ最初のリリースがセオのホワイト盤だったり、サン・ラーのトリビュート盤にも参加したり……という縁も関係あるのか、ラッシュ・アワーが配給している。

THE ROTATING ASSEMBLY 『Natural Aspirations』 Sound Signature(2004) スリー・チェアーズでの新作&来日DJも大好評、海賊シリーズ〈Ugly Edit〉も人気を博し、いつのまにかハウスにひとつの潮流を作っていたセオ・パリッシュ。バンドと制作した本作は、ディープなエディット仕事にも通じるディスコ~ファンク集。(原田)

■ ANN AIMEE
2003年に活動を開始したアムステルダムのエレクトロニカ・レーベル。アレックス・コルテックスの『Inwards』以降、アルバム中心のリリースを継続中。デルタによる一貫したアート・ワーク同様に、インダストリアルで緻密なサウンドがジワジワ支持を拡げている模様。

CIM 『Do Not Multiply Models』 Ann Aimee(2004) カウンターアタック名義でも活動するサイモン・ウォーリーのIDMプロジェクト=CIMの通算2作目。デルシンからのEP『Service Pack』など、90年代末からの12インチ音源を集大成したベスト盤的な内容。アブストラクトなミニマリズムの応酬は美しくさえある。(出嶌)

LUCKY & EASY 『Talent Hoover』 Ann Aimee(2004) 温かい音使いが心地良いラッキー&イージーのファースト・アルバム。妙に懐かしさを帯びた音と独特のアンビエンスが合わさり、透明感と浮遊感に満たされた味のあるサウンドスケープ。しかし時にノイズや風変わりな音も入れる遊びもあり、一筋縄ではいきません。(青木)


DRIBS 『Doing Well Without The Drabs』 Ann Aimee(2005) スウェーデン期待のエレクトロニカ・アーティストが放ったデビュー・アルバム。インダストリアルな残響音が特徴的なビート、それとは対照的に幻想世界を演出するシンセ、その合間に見え隠れする不穏な音の数々……聴けば聴くほどに発見のある一枚。(青木)

VARIOUS ARTISTS 『The Rush Hour - Eyes & Ears Edition』 Psychic Phenomena(2004) 日本のファン向けにラッシュ・アワー音源をノンストップ・ミックスした一枚。メイクバー、キッド・サブライムなど看板役者のフロア対応楽曲が繋がっていく、NYディープ・ハウスやデトロイト・テクノを通過したアムス産ハウス絵巻。(原田)

VARIOUS ARTISTS 『Chicago Boogie』 Eskimo(2004) ラッシュ・アワーのパーティー〈Paradisco 3000〉が手掛けた初期シカゴ・ハウス音源主体のミックス盤。アドニス、フィンガーズ・インクなどのレア曲、リミックス曲を収録。フランキー・ナックルズのイタロ調トラックなど、珍仕事にも光を当てています!(原田)

■ その他の関連レーベル
ここで紹介しているのはラッシュ・アワー関連の〈CDアルバム〉のみ(なのでラッシュ・アワー本体からのリリース作品は紹介していません)。アナログ・オンリーのレーベルは他にもあって……というかそっちのほうが多いんです。エモーティコンの兄貴分でもあるハウス中心のヘッドスペースをはじめ、M>O>S>、ブラックレーベルなどのレーベルが山ほどあり、そのなかには日本が世界に誇るPLANET GROOVEも。つまり、われらがDJ Mitsu the BeatsやOKADA TAXIもラッシュ・アワー・ネットワークの一員というわけですね。(出嶌)

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