● キセル“雪の降る頃”
インディーズより2001年にリリースされたミニ・アルバム『ホロホロ』に収録されていた隠れた名曲を新たにシングル・カット。タイトルは体温低めですが、楽曲はほんわか温かいムードがたっぷりです。兄弟ならではのハーモニーがユルさのなかにしっかりと息付き、愛らしいダブ・ポップがあなたの冬休みを彩ってくれますよ。
● RCサクセション“NEW YORK SNOW・きみを抱きたい”
ドカドカうるさいR&Rバンドが放ったリリカルな名曲(アルバム『FEEL SO BAD』収録)。“NEW YORK SNOW”というタイトルだけでも情景が浮かぶわけですが、優れたヴォーカリストであると同時に映像喚起力、ストーリーテリング能力にも秀でたリリシスト、忌野清志郎ならではの切なさが横溢しています。部屋のなかでNYの冬の空に想いを馳せてみるのも、ヒマの醍醐味です。
● GREAT3“Snowbird”
鋼の錬金術師ならぬ音響の錬金術師ジョン・マッケンタイア(トータス)をプロデュースに迎えた2002年のアルバム『When you were a beauty』に収録された美麗曲がこちら。美しいメロディーの背後にねじれたアンサンブルが轟き、片寄明人の甘い歌声が感情のヒダを艶かしく捲る。ポップさのなかに毒気もたっぷり。官能的な冬の夜にどうぞ。
● 宮沢和史“沖縄に降る雪”
説明不要なビッグ・グループ、THE BOOMのヴォーカリストが放ったビッグ・スケールな一曲。心から沖縄を愛する一人として知られる彼がタイトルに込めたロマンティックな想いそのままの曲といっていいでしょう。ピュアな歌声と旋律がまたイマジネーション豊か。部屋のなかで、〈冬休みに沖縄行きたいなぁ〉とかムリな想いを馳せてみるのもヒマの醍醐味です。
● スチャダラパー“ヒマの過ごし方”
日本のヒップホップの金字塔と断言したい93年のセカンド・アルバム『WILD FANCYALLIANCE』に収録されていたヒマ人賛歌(アンセム)。〈ヒマを恐れるな〉というリリックが示すとおり、〈ヒマの豊かさ〉を赤瀬川原平ばりにメッセージする内容が多くのダメ人を鼓舞しました。冬休みをひたすらヒマするのもエンターテイメントの一環かもしれませんよ。
● ユニコーン“お年玉”
ウィンター・ソングのド定番“雪が降る町”のカップリングに収録されていた楽曲。“雪が降る町”がまさしく〈年末ソング〉とすれば、こちらは〈年始ソング〉のクラシック。師走の緊迫感から解放されたどことなく気の抜けた雰囲気がまた年始っぽいです。お年玉がまだもらえる子供たちは額を夢想し、お年玉を上げる大人たちは額を悩む。それも冬休みの風景。
● 電気グルーヴ“お正月”
テクノでお正月。94年の名作『ドラゴン』に収録されていた本作には、よりストイックなテクノ道へとシフトしながらもエッジーなユーモア精神を忘れていない彼らの無邪気な姿があります。あと“富士山”とかも年明けの目出たい気分にフィットする曲ですね。年始の目出たさとヒマな三が日の脱力さ。そんな冬休みの終盤戦を思い起こす一曲。
● SWINGING POPSICLE“冬休みにつき~いつか来る帰路に立ってすぐ飛ばされぬ様に”
2000年の名盤『Fennec!』に収録されていた楽曲。下北的ギターポップ・バンド然としたイメージを脱するかのように、どの曲もパーソナルな色彩が強くエッジが鋭いんですが、なかでもヴォーカリスト藤島美音子の70年代シンガー・ソングライター的佇まいがとにかく魅力的なこの曲は、決意に満ちたムードが格別にメロウ。冬休みの自己再確認に。
● 高野寛&田島貴男“Winter's Tale~冬物語”
サッポロ〈冬物語〉のテーマ・ソングとして92年にリリースされた激ポップな一曲。トッド・ラングレンばりの完璧ポップが全編に渡って炸裂しておりまして、出だしからサビまでの問答無用の流れにはただただ持ってかれます。イメージ・ヴィジュアルだった、ウィンター・ルックに身を包んだ二人がビールを持つ姿が、冬休み及び年末年始のビール欲を倍増。
●中島美嘉“雪の華”
2003年にリリースされ、瞬く間にウィンター・クラシックとなった名バラードが本作。……て説明ももはや必要ないぐらいあらゆる人に口ずさまれていますね。ユニコーン“雪が降る町”を彷佛とさせる情景が描かれるなか、サビで一瞬裏に入る歌声が秘かなツボか。ドラマティック&ロマンティックな王道の冬(年末)仕様が一年の名残惜しさと未来の到来を告げます。