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第55回 ─ 初共演を済ませたHALCALI×宇多丸師匠(RHYMESTER)鼎談をレポート!

豪華参加人の手腕によって華麗な七変化が盛りだくさんの『音樂ノススメ』! 今度の着せ替えはこ~んな感じ

連載
360°
公開
2004/11/25   10:00
更新
2004/11/25   20:53
ソース
『bounce』 260号(2004/11/25)
テキスト
文/内田 暁男

 O.T.Fによる“INTRODUCTION”に続いて登場するのはTOTEM ROCK。かせきさいだあ≡が妄想フル回転の作詞を手掛け、木暮晋也が80'sディスコ・マナー全開のシンセ&ビートに甘酸っぱいメロを絡ませる“フワフワ・ブランニュー”は放課後な雰囲気。元SBKのShun&Shuyaから成るLOW-CUT productionsは哀愁たっぷりの“晴れ時ドキ”を提供し、大人のHALCALIを引き出す。スキマと奥行きのあるトラックのうえにボッサ・ギターが絡む構成がサウダージなムードを醸しちゃうので、涙腺の弱いアナタは注意! そんなセンチメントの真逆をいくのがDJ TASAKAといしわたり淳治(SUPERCAR)が手掛けた“OBOROGE COPY VIEW”。硬質なミニマル・テクノの上で脳天気にリフレインされる声に耳を澄ますと……最近各社が撤退を表明したある〈フォーマット〉が容易に連想される挑戦的な言葉たちが聴こえます。Spanovaが極上チルアウトなトラックを作り、あの詩人・谷川俊太郎がヤッバイ脳内宇宙を開陳する“芝生”は本作のハイライト。YO-KING作曲、YUKI作詞の“伝説の2人”はHALCALI史上貴重な完全歌モノで、HONESTY(會田茂一&高桑圭)によるカントリー調のアレンジが異常に渋いんだけど、それをハーモニーもバッチリに歌いこなしちゃってるんだからHALCALI恐るべしだよホント。

▼『音樂ノススメ』に参加したアーティストの作品。

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