今年も8月6日~8日、茨城は〈国営ひたち海浜公園〉にて行われた日本のロック・フェス総本山〈ROCK IN JAPAN FES〉。地殻変動を起こしながら日々進化を続ける日本のロック・アーティストたちをまとめてドンッ!(永ちゃん風に)できる本フェスもきっちりと定着したのか、2004年はなんと全日程ソールド・アウト、総動員数13万人越えというめでたい結果。〈GRASS STAGE〉と〈LAKE STAGE〉にわかれての熱演はそうした期待にバッチリ応えるもの。そういうわけでもっとも濃い出演陣が揃ったということで、ひそかに噂を集めていた8月8日(日)最終日の模様を速報いたします!

GOING UNDER GROUND(LAKE STAGE)

GOING UNDER GROUND photo by TSUKASA MIYOSHI
ヤバいぐらいの晴天に恵まれた〈JAPAN FES〉最終日。LAKE STAGEのトップ・バッターとして登場したのはGOING UNDER GROUND。午前中とはいえ、すでに陽射しが肌に痛い。ここは適度に盛り上がっとこうか?……なんて、ハンパな意気込みに渇を入れるかのように、熱い、熱すぎるステージを展開。「センチメンタルを乗せて……ハート行きの汽車が出ます! 乗り遅れんなよ!」なんてお馴染みのMCも、ひたちなかで聞くとよりハートを揺さぶりますなあ。ラストの2曲“ハートビート”“トワイライト”で感動は最高潮。12時前にして、すでに昇天……しそうでしたよ。
椿屋四重奏(LAKE STAGE)

椿屋四重奏 photo by TSUKASA MIYOSHI
さてゴゴイチ。孤高のロック貴族、椿屋四重奏の出番。まずは、本番前のサウンド・チェックでTHE YELLOW MONKEY“楽園”“BURN”のひとっ節を披露。「バトンはきっちり受け取りました」なんて、言ってくれるじゃないの中田裕二! でもって本番。前半、激ロック・ナンバー“群青”“成れの果て”で畳みかけるも、途中には“硝子玉”などユルめのビートを挟みつつ、初体験者も多いであろう観衆に、椿屋四重奏のデフォルトをしっかりとアピールしておりました。「俺たちはでっかい方が似合うと思うんだけどなあ」と、GRASS STAGEでの参加をさりげなくねだりながら、シメは椿屋四重奏随一の美曲“小春日和”で。さて、来年はどこのステージで観れるかな?
クラムボン(LAKE STAGE)

熱~いステージを展開するバンドが多いなか、クラムボンの演奏は一服の清涼剤ともいえましょう。サウンド・チェックからとくに始まりの合図もないまま、演奏スタート。このユルさがイイ。毎年恒例の野音ライヴでツボを得たのか、彼らの演奏は、屋外の空気と混ざり合いながら、心地よいグルーヴを醸し出します。芝生の上にゴロンと寝っ転がって聴いていると、これまた至福の時間。ラストには原田郁子のソロ・デビュー・シングル“たのしそうかなしそう”をクラムボン・ヴァージョンで披露。正味40分ではありましたが、クラムボンのステージのときばかりは、時間がゆっくりと流れていたような気がしました。

奥田民生(GRASS STAGE)

とくに煽りまくるでもなく、純粋にバンドのグルーヴでしっかりと身体を揺さぶってくれる最強のパフォーマンスを魅せてくれた奥田民生。こういう人がいるから、日本のロックは救われているんだ、と実感しながら、だだっ広いスタンディング・エリアの真ん中で、終始酔いしれさせていただきました。ユニコーン時代も含め、これまでのヒット曲を絶妙に繋ぎ合わせたソロ・デビュー10周年記念曲“人ばっか”では、懐かしいフレーズも飛び出し、観衆は大盛り上がり。これぞまさしく最高のロック・ショウ。最終日で最大の見せ場だったと思われます。
スピッツ(GRASS STAGE)

スピッツ photo by KENJI KUBO
ステージ両脇のヴィジョンに草野マサムネが映し出されると「カワイイ!」「ステキ!」の声が。そんな周囲の黄色い声を横耳に、パ・リーグのTシャツを着ているマサムネに、わたくしは痛く感動しておりました。やっぱ合併反対! オーナーたちはファンの声を聴け!……とわたくしも心の中で叫ばせていただきました。で、ステージは“メモリーズ・カスタム”でスタート。続くフォリナーのカヴァー……ならぬ“涙がキラリ☆”で観衆は狂喜乱舞。それにしてもスピッツを見守る観衆の多いこと。スタンディング・エリアをはみ出して、通路にまで溢れかえっているじゃありませんか! たぶん、観衆のほとんどはスピッツのCDを買ってるとは思えないんですけど、“スターゲイザー”“空も飛べるはず”などなど、1曲演るたびに盛り上がる盛り上がる。これってもはや国民的バンドの証なんじゃないですかね。すごかった。ところで、メンバー中約1名、イイ感じにお酔いになられてましたよね?
岡村靖幸(GRASS STAGE)

スピッツの喧噪からすると、岡村ちゃんの本番を前に、ちょっと落ち着いてしまった感のあるGRASS STAGE。陽も落ちかけ、すっかり過ごしやすい時間帯にもなりました。とはいえ、岡村ちゃんのステージはホット!ホット! ステージにはまずマニピュレーターが登場。“だいすき”のイントロのフレーズ(子供の声のやつね)がループされて、ちょっとワクワク。続いてバック・バンド、ダンサー、そして岡村ちゃん登場! 現在の体型はご存じかと思いますが、それでもダンスのキレはまったく衰えておりません! といいつつも、3曲ぐらい演ったところでバック・メンバーのパフォーマンスを挟み、ちゃっかり休憩。しかし、そのあとはノンストップ! 圧倒的なファンクネスで観衆をトロけさせてくれました。ラストは“だいすき”“あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう”といったキラーなナンバー畳みかけ! 「青春! ワン・ツー・スリー・ゴー!」のコール&レスポンスで一気に昇天しました。
HAWAIIAN6(LAKE STAGE)

始まる前から、スタンディング・エリアには疲れを知らないキッズたちが続々と集結。登場時のSE、アバの“Dancing Queen”がかかるやいなや、それはさらに加速度を増し、まるで巣に群れるミツバチのよう。そして1曲目“Magic”が始まると、巣を突いたように飛びまくり暴れまくり。新曲も織り込みながら、暮れゆく空のもと、メロウでパワフルなロック・ショウを繰り広げていきました。「最高の日本語を言います! それは……あきらめないこと!」「照明はつけっぱなしにしておいてください。みんなの顔が見えるから」といったディーゼルのセンチなMCも、彼らの熱いパフォーマンスとともに、終わりゆくひと夏の想い出としてしっかりと刻み込まれました。完全燃焼。
▼上記出演アーティストの作品たち!