『The Music Odyssey』参加メンバー+こんなにリサイクルされてるK&Gのグッド・チューン!! その1
文:出嶌孝次
Cherish
85年にポップ・チャートで2位をマークした、ほろ苦くロマンティックな青春(?)バラードの特級品。で、今回トリビュートに挑んだのはアシャンティ! 昨年の『Chapter II』(Murder Inc./Def Jam)でも楽しめた甘くビターなリゾート感覚が眩しいね!! また、昨年『Keep It Natural』(BMGファンハウス)で日本デビューしたアイドル5人組=ナチュラルのヴァージョンも日本盤のみ収録!
Let's Go Dancin'
ゆったりしたノリとコーラスが楽しい82年のトロピカル曲。曲中で〈Reggae Dancin'♪〉と歌われるこの曲のトリビュートに駆けつけたのは、何とジミー・クリフ御大とバウンティ・キラーの豪華コンビ! 両者の類い希な持ち味は『In Concert : The Best Of Jimmy Cliff』(Warner Bros.)と『Ghetto Dictionary : The Mystery』(VP)でそれぞれ堪能すべし!
Hollywood Swingin'
賑々しいホーンのフレーズが超有名な73年曲。メイスの“Feels So Good”における大胆なネタ使いでも有名。そちらはコンピ『Bad Boy's 10th Anniversary... The Hits』(Bad Boy/Universal)でも復習可! 今回のトリビュートでは、『A Funk Odyssey』(S2)に次ぐ新作も待たれるジャミロクワイがカヴァー! 当然ながらレア・グルーヴ風味のアレンジにはハマるのよ。
Too Hot
エウミール・デオダートが制作、うだるような真夏のリゾート風情が漲る79年のヒット。クーリオの『Gangsta's Paradise』(Tommy Boy)に収録されているその名も“Too Hot”(本家K&GのJTさんが登場!)や、リル・ショーンの“Dom Perignon”などが有名かと。今回のトリビュートでは、リサ・スタンスフィールドがロウに歌い込み。その声に惚れたらベスト盤『Biography』(BMG)もチェックね!
Take My Heart
都会的なミッド・グルーヴを湛えた81年のヒット。トリビュートに挑んだのはブルー・カントレル。昨年の『Bittersweet』(Arista)ではコッテリした濃厚な歌い込みを聴かせていた彼女、ここでは楽曲に寄り添うようなスムースネスを披露してますな。
Joanna
青いメロディーが甘酸っぱい83年の青春ヒット。今回トリビュートしたのは、UKの実力派アイドル集団、ブレイジン・スクワッド! 昨年の『In The Beginning』(Warner UK)でボンサグの“Tha Crossroads”を歌ってたカヴァー上手なだけのことはあるね。