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第15回 ─ George Harrison

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NEW OPUSコラム
公開
2004/04/22   12:00
更新
2004/04/22   18:00
ソース
『bounce』 252号(2004/3/25)
テキスト
文/川島 健次

〈ダーク・ホース〉期のソロ作がリイシュー!!


 ビートルズの〈クワイエット・マン〉、ジョージ・ハリソン。彼が自身のレーベル、ダーク・ホースからリリースしたソロ・アルバムがようやくリイシュー! どのアルバムもそれぞれにジョージの慈愛が輝いている素敵な内容なのですが、レーベル第1弾となったのは『Thirty Three & 1/3』。デヴィッド・フォスターやトニー・スコットを配したサウンドはちょっぴりAOR風味で、スモーキー・ロビンソンに敬意を表した“Pure Smokey”なんてトロトロ。でもピュアなジョージを身近に感じたいなら『George Harrison』。エヴァーグリーンな美しいメロディーがたっぷり詰まった本作は、まさに〈緑盤〉といった趣。一方、大ヒット曲“Got My Mind Set On You”を収録した『Cloud Nine』なんかは、盟友ジェフ・リンと作り上げた、いちばんポップな作品といえるかも。嬉しいことに、それぞれの作品にボーナス・トラックが付けられた今回の復活劇。これで〈静かなる男〉のコーナーも、少しは賑やかになること間違いナシなのです。

▼文中に登場の作品を紹介。