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第12回 ─ 新入りギャル部員の、酒と薔薇と音楽の日々

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バ ウ ソ ス .com
公開
2004/04/08   15:00
更新
2004/04/08   16:56
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文/山西 絵美

bounce編集部員がお届けするコラム・コーナー。サクラサク春、ということで今回は編集部入りしたばかりのピッカピカの女子部員(ギャル)がお届け。自身のリスニング遍歴を振り返りつつ、読者の皆さんに並々ならぬ意気込みを表明する……はずなんですが。

 04年の3月号からbounceに入りました、山西絵美です。この度晴れてbounce.comに初登場! 「好きな音楽を通して自己紹介ノリでコラムを」とイケメン担当者からありがたい依頼を受け、いざ原稿書いてみようかな、みたいな。とはいえ、あんまり1アーティスト/ジャンルに固執して音楽を聞いてないので、なかなかこのお題は難しい。これは困った、ということで企画を半分無視して最近愛聴している盤を。

 まずは、タンヤ・ステファンスのブランニュー。これがいいんだ。男前でルーツっぽい女性レゲエ・シンガーってあんまりいないような気がしますが、だからこそ新譜を待ち望んでおりました。クラブで“It's A Pity ”がかかると腰が疼く。思わずはしゃいじゃうわけですよ。

次にこの数日よく聴いているのは、モア・ロッカーズ。先日某レコード店にいった時、めちゃめちゃかっこいい曲がかかってたんで、店員に「これ誰ですか?」って聞いたら、なんとモア・ロッカーズがインストア・イベントやってたんですよ。もちろん見て帰りましたけどね。ラッキー。最近UKダブの大物来日多いですよね。バーミンガムのロッカーズ・ハイファイ然り。ドラムンベースではこの後ゴールディーやディーゴの来日も控えていますし。涎たれちゃうくらい嬉しいです。

続いてはビューティフル・ガールの新譜。オーストラリアはシドニー出身のローカル・サーファー3人組です。いわゆるジャック・ジョンソン系。音うんぬんを除いても、サーファー(自然児)の持つヴァイブスに弱いというか、つきつめると鍛え抜かれた二の腕に弱いというか。サーファーつながりということで<バリ最高>みたいなノリで、サンバスンダのベストも良いです。このグループはガムランなどインドネシアの伝統音楽を今っぽくアレンジしてて、微妙な曲も多いんですがそのはずし加減も味わい深い。とにかく冷え性の私にとって南の島は永遠の憧れ。南の島があるからがんばれる。編集長にもらったガラムをしぶとくとってあるんですが、そろそろ湿気てるかしら。

 最後に、実は友達と〈NAVEL CORD〉というインディーズのレーベルをやっているんですが(現在休止中)、そこからリリースしている3枚も営業がてら愛聴盤っていうことにしておいてください。いや、マジでいいんですよ。VA『KAGAMI』、coma5『euphoria』、coma5『euphoria remix』、どれも思い入れは強いんで甲乙はつけがたい。NAVEL CORD(へその緒という意味)という名前からもお察しの通り、閉鎖的で暗くてふわふわしていて、なんだか安心するサウンドを集めたレーベルです。『KAGAMI』はアンダーグラウンド・ヒップホップ好きに、残り2タイトルはUKダブ/ブレイクビーツ好きにぜひ聴いていただきたい名盤です。

 っと、こんな感じで自己紹介になってるんだか、なってないんだか。なんとなくつなぎ合わせみていただければ幸いです。その他に好きなものは酒とクラブとサッカーと旅行。この仕事をはじめて、1番しんどいことはクラブに行く回数が減ったことですかね。精神衛生上これはよくない。ちなみにニンジャのパーティーはやばかった。詳しくはbounce.comのライブレポを御覧になってください。それではお後がよろしいようで。