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第1回 ─ TVJがやってくる!?のか

連載
Buffalo Daughterの BD-DVD
公開
2004/03/25   17:00
更新
2004/03/25   19:26
テキスト
文/山本 ムーグ

近作『Pshychic』の世界発売も控えるBuffalo Daughterが、DVDレビュー型コラムをスタート。毎回メンバーリレー形式で、彼らの耳や目に〈ビッ〉ときた映像作品(映画からプロモクリップ、ライヴビデオまで)をご紹介します。その名もズバリ「Buffalo DaughterのBD-DVD」! 第1回はデザイナーとしても大活躍中のムーグ山本が、次世代VJ的(?)なDVD鑑賞スタイルをキャッチ&レポート。


KORGのVJ用ツール、KAOSS PAD entrancer

 ネット上にころがってるバカFLASHとかを暇潰しに見てたら、これってなんかにー似てるなぁー、という気がしてきて2分くらいぼんやり考えてたら、それは、かつてテレビで観た、「モンティ・パイソン」でテリー・ギリアムが発表してたアニメーションだった、です。滑らかなアニメーションではなくて、静止した写真やイラストレーションのパーツの原始的な動きでブラックな作品にしちゃう手法はパンクの初期衝動のようで、逆に新鮮ですわ。絵に合わせたS.E.の選びかたや、唐突な展開も実に良くて、忘れてたけど自分にとってのルーツになってるんだなぁと改めて確認。
 
 で、かつてはこんなアニメーションでも制作には膨大な時間がかかったけど、今ではコンピュターもおかげで割とカンタンにできる、とはいってもDJみたいにリアルタイムで、っていうとまだまだだと思ってた。
 
 が、最近、ちょっとおもしろい機材に出会った。KORGのKAOSS PAD entrancerってのがそれで、もともとクラブVJ用に開発された機材だと思うんだけど、リアルタイムで音と映像をループ/エディットできるという機能はもっとパソな使い方をした方が楽しそう。 例えば、今放送されてるテレビ番組をいじっちゃう。がんがんいじっちゃう!ちょっと前に物議をかもしだした〈ワラッテイイトモ、〉という人気番組をサンプリング/エディットしたアート作品(※)があったけど、いまや、それに近いことがリアルタイムでかなりのところまでできる、これ、実はすごいことで、どうすごいことかっていうと、テレビ番組なんか、ひとつの素材にすぎないわけで、あくまで自分が監督なわけで、あぁぁぁぁぁ、もうそれ以上は自分で体験してくれ。

 で、それはそれとして、音と映像ループ/エディットができるとなったら、大ネタのブレイク・ビーツDVDも欲しくなるわけで、やっぱり今だったら、基本として大ヒットしたレッド・ツェッペリンなんかいじってみたいですね、是非。

※「ワラッテイイトモ、」:キリンアートアワード2003にて審査員特別賞を受賞した映像作品。テレビ番組「笑っていいとも!」をコラージュした映像と作者KK氏が対話する、というもので作品の革新性と映像ネタの著作権問題を巡って話題を呼んだ。