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第17回 ─ インリン・オブ・ジョイトイ

連載
キミノヒトミニコイシタイ!
公開
2004/01/15   14:00
更新
2004/01/15   17:46
ソース
『bounce』 250号(2003/12/25)
テキスト
文/アキラ隊員(コイシ隊豪徳寺支部)

グラビアも音楽も〈どーよ!〉っていう意気込みでやってますね


 最終回です、このコーナー……というのも、コイシ隊長が〈コイシタイ……ではなく、本当にコイシテしまいました〉の書き置きを残してどこかの女の子を追いかけて姿を消してしまったからなのです(唖然)。とはいえ、最後まで気は抜きません、というか気合い倍増でお届けします! そんな当コーナー最後のゲストは、グラビア界を席巻中のインリン・オブ・ジョイトイ! 二次元のグラビアから飛び出し、JOYTOYプロジェクトの一環として音楽作品をリリース! エロテロリストの活動がさらに広がった歴史的事件かも!?

――グラビア界で一世を風靡したインリンだけど、レコーディングは初めて?

「そうですね」

――もちろん、インリンの普段着でもある〈極小ビキニ〉でレコーディングをしたんだよね?

「違いますよ(笑)。それに、普段着じゃないですよぉ」

――失礼しました! そんなインリンは、普段どんな音楽を聴いたりするの?

「いや、実は私、音楽を聴かない人なんです。だから憧れのミュージシャンとかがいるわけじゃないんですね。家のなかは〈無音〉ですよ」

――なんと! 音楽を聴かない!?

「ただ、JOYTOYの一員として今回のプロジェクトに入ったときは、音楽のことやアートワークのことを聞いて〈おもしろいプロジェクトだね、カッコイイじゃん!〉って思った」

――グラビアも音楽もJOYTOYプロジェクトの一環なんだね!

「そうです。昔はファッション・モデルをしてただけだったんですが、自己表現・主張をしたくなって、JOYTOYというプロジェクトに参加した感じです」

――公式サイトを見たところ、革命を煽ってるようなアートワークといい、自己主張ありすぎだよね(笑)。

「ハハハハハ!」

――ところでJOYTOYの曲は、イマドキの女性が歌うものとしてはちょっと変わっていると思うんだけど?

「たぶん、歌のうまいシンガーの方にとっては逆に難しいのかもしれませんが、私は日頃音楽とあまり接してなかったぶん、逆に自分なりの表現ができたのかも」

――音楽に対する先入観なしに入り込めたと……。ところで〈エロテロリスト〉としての活動はどう?

「活動は……順調ですね、よくわからないけど(笑)。でもすごく楽しいです。仕事をしているというよりも、楽しんでる感じ。やっぱり自分はエロテロリストになる運命なのかなって(笑)」

――グラビアでは確実に革命を起こしたよね!

「私が出てくる前と出た後では状況が変わったってみんなに言われますね。それまでは普通の水着かヌードかだったのに、〈小さ過ぎるビキニ〉とか、新しい枠ができたようです」

――あと、佇まいも革新的。挑発的な目で〈見ろ! どうよ!〉って感じで。

「実はあんまり深く考えていない(笑)。ただ、ヌードじゃないんだけどドキドキするもの、そういった感じをなにげに意識して撮られるようにはしてます、楽しみつつ。ある意味パロディーで〈男の人は好きなんでしょ? こういう格好が。だったらしてあげるわよ! 参ったか!〉みたいな感じで(笑)」。

――ホント、参ってます。参りっぱなし!

「だから、あんまり笑っている表情がないんですね。男の人に媚びてる感じは出したくないんです」

――さて、グラビア界に革命を起こした次は……?

「次は音楽のほうで評価していただけたらな、と思いますね。歌っているときの自分も写真を撮られているときの自分も、意気込みは変わらないんで」

――気持ちはグラビアのときの格好でレコーディングしたようなものだと!……って、また言ってますが(笑)。

「ハハハハハ! そうですね」

――そういえば、インリンは社会派の一面もあるんだよね?

「はい。音楽も反戦、平和、そして女性の自立がテーマですね。ただ革命とか意識の改革とかっていう大それたことではなく、普通に〈カッコイイよね〉という音楽を作ろうと思ってます。それで私のなかのテーマやメッセージがリスナーに伝わってくれれば嬉しいし、単純に〈音楽がカッコイイ〉って思ってくれる人もいるだろうし、そこは人それぞれだと思いますね」

――では、今後も〈エロテロリズム〉で平和を訴えていくと。

「そうですね」

――インリンは十分平和に貢献してると思うなあ。

「ハハハハハ! いろんな意味でね(笑)」。

さて、音楽ユニット、JOYTOYとは!?

 インリンをヴォーカルに、写真家でもあるヒラオカノフスキー・クラタチェンコをトータル・プロデューサーとし、エレキハチマキの坂井壱郎をマニピュレーターに加えた3人組ユニットがJOYTOY。そのファースト・アルバムは、民族楽器とインダストリアル・ビートの過激な融合に、インリンのセクシー・ヴォイスが絡む不思議なサウンド。無国籍でジャンル分け困難なその有り様は、そのままインリンのグラビアにも通じる世界観であり、音楽でもエロテロリズム進行中!といった感じなのです。(アキラ隊員)