bounce編集部員がお届けするコラム・コーナー。今回は番外編。次号(12月25日発行)で250号を突破するbounce誌へのお祝い企画として、編集部の構成人物とその実態にフォーカスします。ということで、編集部自慢の美人アシスタントが〈編集の現場〉をレポート。
いまやカリスマ・エディター(笑)にまでのし上がったbounce.com担当H氏が、おもむろに私の側へ近寄ってきて「原稿書いて」と頼んできまして。編集部にいながら編集者ではない私に原稿を書けなんて、よっぽどネタがないのか……なんて思ったり思わなかったり。ともあれ、bounceを愛して止まない私オダアイが今回のバウソス.com番外編をお届けします。
bounce編集部は、背がデカくて存在感のある西尾編集長、セクハラぎりぎり(?)のトークが笑える出嶌氏、本業より野球に情熱を注ぐ久保田氏、仕事が早いがたまに話が高度でわかりづらい武山氏、日頃穏やかで締め切り間際はヒゲが濃い村尾氏、タバコをフィルターまで吸う大石氏、もっさい編集部に紅一点、彩りを添える立野嬢で構成されております。これまた一人一人がかなりの個性でして、編集会議では取っ組み合いになってページの争奪戦が繰り広げられるとの噂。あくまで噂。
bounceは1ヶ月という期間で作り上げるフリー・マガジンなのですが、その締め切り直前の様子は相当ヤバイ空気&臭いが漂っています。徹夜続きで数日家に帰っていないし(イコールお風呂にも入っていない! ちょっとクサイ)、たんまりと吸殻が残っている灰皿とコーヒーの空き缶、お菓子のゴミなんかを見ていると、〈こんな環境でよく生きていられるなぁ〉とか、〈妻帯者の方は家庭が壊れないのかしら〉などと(笑)余計な心配をしてしまうほど。理解ある奥さま方ですね。私も見習わないと! そういう状況を見ているからこそ、無事に美しいbounceが刷り上ると喜びはひとしお。ちなみに、私が大好きなページは「楽園楽器店」でしょうか。ポキさん大好き!
ちょっと一息入れようと休憩所に行きますと、編集部の方々も一服中なんてこともありまして。いぶかしげな表情で煙を燻らしている時が多いのですが、「次に出る号の特集でどういう構成にするか」といった話や、最近聴いた音楽の話をしてるんですよね。その時、みんながすごくイキイキしているように見えるのは私だけでしょうか。仕事熱心だなぁ…というより、〈本当に音楽が好きでアイデアが溢れて止まらない〉という感じはさすがですね。編集部の方にはたまに、私の気分に合った音楽をセレクトしてもらったりするのですが、あるときにワールド担当大石氏が薦めてくれたのがジューダス・プリーストの『Painkiller』……。ジャケットを見たとき、〈どう考えても私の好みではない〉のは明らかだったのですが、借りたからにはちゃんと聴こうと思いまして。3曲が限界でした。その夜なかなか寝付けなかったな。今となってはいい思い出。
そういえば、クラブ業界でポスト・ジェフ・ミルズとの呼び声も高いH氏(編注:ジェフ・ミルズ・ファンの方に全面的に謝罪します)に、この原稿を依頼された時「オススメの盤を紹介して欲しい」と言われたのですが、ここ最近よく聴いているのはトータス松本の『TRAVELLER』ですかね。今、車の免許を取ろうと必死こいて勉強しているのですが、これを聴いていると〈VOXY〉が欲しくてたまらなくなります。遊園地とかじゃなくて、海や山に行きたくなりませんか? 誰かください!
あとは……何気なく編集部で流れていて気になったのはモダーン今夜。大人っぽいんだけど、聴いていてすごく楽しくて、是非一度ライブで見てみたいと思っているバンド。ちょうど12月26日(金)にはmusee(タワレコのもうひとつのフリー・マガジン)が企画しているイベント〈intoxicate〉に出演するというので今から本当に楽しみです。はい、宣伝でしたー。(いや、宣伝抜きでモダーン今夜は見逃せない!!)
なんかまとまりのない文章をつらつらと書いてまいりましたが、このように原稿を依頼されて初めて、文章を書く仕事は技術職であることに気付きました。その中でもここにいるbounce編集部の7名は選りすぐりの職人集団であることは、お店に足を運んで実際にbounceを手に取って読んでくれているお客様が一番よく理解してくださっているのではないでしょうか。bounceは次号で250号! これからも日本一愛される音楽雑誌であり続けるため、陰ながらお手伝いしていけたらと思っています。
最後にもう一度言わせていただきます。私は編集部にいながら編集者ではありません。乱文お許しくださいませ。