メジャーリーグ・ヒップホップのシーズン到来! ゲームを盛り上げる名選手たちを紹介するぞ!!
LUDACRIS
デフ・ジャム・サウスのドラフト1位指名を受け、鳴り物入りで2000年に『Back For The First Time』でデビューしたリュダクリス。“What's Your Fantasy”“Southern Hospitality”などシングル・ヒットと共にアルバムも好セールスを記録し、打点、本塁打、新人王とタイトルを総ナメにし、翌年以降も大活躍。ラジオDJをやっていた頃からのユニークなキャラと実力に、球団とファンは早くから期待していたが、オフ・シーズンには銀幕にも進出してみせ、新人選手チンギーをスカウトするなど活躍の場も多方面に拡がった。そして、シーズン4年目となる今年も、打った瞬間にバックスクリーン直撃とわかる特大の3作目『Chicken-N-Beer』をリリースしたばかり。今回は他地域の南部のアーティストや、ディスタービング・ザ・ピースの仲間、スヌープ・ドッグら、多くのスター選手とも交流。見事、四番打者として球団とファンの期待にキッチリと応えてみせ、まだまだその快進撃は止まりそうにない。将来の殿堂入りも確実な名選手なのだ。(高橋荒太郎)
BUBBA SPARXXX
ティンバランドが設立したビート・クラブの2001年ドラフト1位、ババ・スパークス。入団当時はまったくの無名で、隠し玉として球界を驚かせたが、デビュー戦での初打席初アーチとなった“Ugly”はさらにファンを驚かせ、一気に注目を集めるスター選手に。それはまさに、ジョージアの片田舎で暮らしていた貧しい一青年がアメリカン・ドリームを手にした瞬間だった。今年もオープン戦から“Jimmy Mathis”が好調で、シーズン中の活躍を期待されていたが、そんななか放たれた『Deliverance』は、大きな放物線を描いてスタンド・イン! 悠々とダイヤモンドを一周する姿は、常に冷静沈着で器用なフロウとダブり、アルバムの内容と共にファンを再度熱狂の渦へ。歴史の浅いチームにあってその存在感は圧倒的で、エミネムを引き合いに出されて比較されがちだが、まったくタイプを異にする大型の白人選手だ。(高橋荒太郎)
MURPHY LEE
セント・ルナティクス時代から、快足快打の好選手として将来を大きく期待されていたマーフィー・リー。今年、その才能は一気に開花した。リーディング・ヒッターとしてアルバムに先駆けてサントラ『Bad Boys 2』に収録された“Shake Ya Tailfether”では、古くからのチームメイトでもあるネリーと、バッド・ボーイのプレイング・マネージャーでもあるP・ディディと共演し、4打席4ホーマーと大暴れで全米1位を奪取。初のアルバム『Murphy's Law』ではジャジー・フェイ、スリーピー・ブラウン、ロスコー、リル・ジョン、JDら各地のスター選手との交流戦も実現させ、自慢の快足と広角打法で球場狭しと大活躍。セントルイスから全国のファンにアピール中の超注目株である。(高橋荒太郎)
DMX
プロレス界の〈5 Times!〉といえばブッカー・Tだが、ヒップホップ界ならばこのDMX。彼の引退作となる5作目『Grand Champ』が、デビュー以来5作連続となる全米アルバム・チャート初登場1位を獲得したのだ! 昨年末の引退宣言から、主演映画「ブラック・ダイヤモンド」の成功、“X Gon Give It To Ya”のヒット、と調子を取り戻してきた彼だけに、共通の敵(ジャ・ルール)を持つ50セントとの共闘からパティ・ラベルとの弩級ソウル共演まで見せ所は多数。火を噴くヘッド・バンガーや恒例のポエトリーなど、超メジャー級のマジなパワーを余裕綽々で見せつけた快作に仕上げている。ワンワン吠える例の雄叫びも絶好調の熱さだし、これが最後だなんて信じないぞ!(出嶌孝次)
YING YANG TWINS
カレッジ・パークの名将、DJスマーフの導きでけたたましく登場したコンビがイン・ヤン・トゥインズ。昨年の『Alley』から特大ホームラン“Say Ai Yi Yi”を放って一流選手の仲間入りを果たし、このたび『Me & My Brother』で堂々の開幕を迎えたばかり。とにかく掟破りの野性的なチーム・プレイが痛快で、例えば“Hanh!”のフックはハー!って叫んでるだけだったり、快速ベースやブーティーなエレクトロに乗って、アー!とかギャー!!とかヘイ!!!とか観戦するほうも体力勝負! 掛け声大好きなメジャーリーグきっての応援団長=リル・ジョンも“Salt Shaker”に駆け付けているが、イン・ヤンもその資質十分だ。ちなみにブリトニー・スピアーズの次作にも参加。ブリの小生意気なケツをブリブリに揺らすことは確実! ハー!(出嶌孝次)