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第11回 ─ 2003年05月前半

連載
ワールド・シティー・レポート:ニューヨーク
公開
2003/05/16   21:00
更新
2003/05/20   21:05
テキスト
文/Ryo Nakahara

映画祭のフリーライブにN・ジョーンズ、the roots などが登場

 今回は5月9日にマンハッタンの最南端に位置するバッテリーパークで行われたコンサート"100% NYC"をレポート。このコンサートは5月2日から11日にかけて開催されたトライベッカ・フィルムフェスティバルのイベントの一環として開催されたもので、入場料無料のフリーコンサート。チケットはタイムズ・スクエアのMTVストアやホットラインの情報によって指定された日時にダウンタウンのワシントンスクエアパークやユニオンスクエアパークといった公園などで配られた。出演者は当初予定されていたルーツ、今年のグラミーを総なめにしたノラ・ジョーンズに加え、新曲"Intuition"がラジオなどでもヘビープレイされているジュエル(ちなみに彼女は翌日にセントラルパークでもフリーコンサートを行ってました)、ロビー・ウィリアムス、ショーン・ポールらが出演した。またトライベッカ・フィルム・フェスティバルのプロデューサーでもあるロバートデニーロ、コメディー番組”サタデイ・ナイト・ライブ”の人気者ジミー・ファロンらも姿を現した。入場にはチケットが必要だったとはいえやはり無料のコンサート、会場には大勢のファンが詰めかけ、野外コンサートということで入場できなかったファンや知らずにたまたま通りかかった人々など多くの人で公園内外ともに埋め尽くされていた。1アーティストが3~5曲という短いステージだったが、ルーツだけはその枠外。お馴染みのミュージック、そしてコーディ・チェスナットも引き連れ会場を沸かせ、スピード感溢れるライブで次から次へと演奏。最終的にはプログラムを大幅にのばしてしまったのか、メンバーが「まだ終わってない」と言っているそばから、ほとんど中断させられる様な形で終わってしまった。この日のトリを努めたのはノラ・ジョーンズ。しっとりとした演奏と彼女の歌声は夜11時を回ったマンハッタンの夜にしっかりと溶け込んでいた。

トライベッカ・フィルム・フェスティバルは、ご存じロバートデニーロと彼の相棒であり映画プロデューサーのジェーン・ローゼンタールの手によってスタートした映画イヴェント。様々な映画の舞台となってきたニューヨークを祝う事と2001年のテロ事件によって低迷したダウンタウンの活気を取り戻そうという目的によって昨年から始められた。2年目となった今年は上映されたフィルムの総数も昨年に較べ大幅に倍増し、300本を越えるフィルムがダウンタウンのトライベッカを中心としたシアターなどで上映された。上映作品のラインナップとしてはユアン・マクレガーとレニー・ゼルウィガーの主演で話題を呼んでいる"Down with Love"などのワールドプレミアに加え、オフ・ブロードウェイで人気を呼んだ"The Bomb-Itty of Errors"を手掛けたGQによるヒップ・ホップミュージカル"Just Another Story"や、デイブ・マシューも出演している"Where The Red Fren Grown"、また1982年のNYサブウェイ・グラフティーのドキュメンタリーフィルム"Style Wars"と"Style Wars Revisted"同時上映など数多くのインディペンデントフィルム並んだ。また海外作品もフランス、イラン、アフガニスタンなどから多く出展され、日本からはUAが主演した事で話題をよんだ「水の女」(Woman of Water)や坂本龍一がサントラを手がけた「アレクセイの泉」(Alexei and the Spring)なども出展された。2年目にしてすでに世界中から大きな注目を集めているこのフェスティバル、来年はさらなるパワーアップが期待できそう。
 
いよいよ今年も夏間近。そしてNYの夏といえばフリーコンサート!今回お伝えしたようなイベントが目白押しとなるわけですが、まず今月27日にはゴッド・ファーザー、ジェームス・ブラウンがバッテリー・パークに登場します。もちろん入場料は無料!チケットもないのでこの日に直接現地に向かえば誰でも参加することができます。時間は夜の7時から。この夏NYに旅行される方はvillage voiceのHPなどでのチェックを忘れずに。