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第21回 ─ →J太郎師匠から男汁全開メッセージ到着!(WMP 256k) 巷でウワサのL.L. COOL J太郎に、宇多丸がリスペクト全開で挑む!!

LATIN RAS KAZが語るJ太郎サウンド、そしてエディットの妙味

連載
360°
公開
2003/05/01   15:00
更新
2003/05/01   18:51
ソース
『bounce』 242号(2003/4/25)
テキスト
文/村松 タカヒロ

 LATIN RAS KAZはラテン・ラスカルズが神の手を振るった85年NYのラジオ局〈WKTU〉、もしくは〈KISS-FM〉のスタジオから現代に向け駈けてくるビートの、現時点におけるもっとも正統な馭者である。また彼は、ブレイクダンスの勇者たちを武者震いさせるビートを現在、独り占めにしているようにも思える。彼のビートはメガ・ミックスされ、エディットされたものだ。それは、〈ビビビビ・ビートトットト・ットゥ!〉に切り刻まれる。それは、いまが2003年だということが信じ難くなるほどガシガシ、している。「カザール、カンゴール、アディダスっていうファッションももはやコンサバ。本来ラディカルなことは、その対極にある」とのたまいつつ、L.L. COOL J太郎との仕事を「漠然と、ザ・ハードコア・ボーイズの“おら東京さ行ぐだ”みたいな感じをやってみたかった」と語る。

「普段メガ・ミックスみたいなものをいろいろ作ってると、あれはマスター・ミックス・メドレーを本当に凝縮させた結果ですから、1曲にして1曲じゃないっていうところがあるんです。だからトラックを作るときも、普通の曲作りの概念でやってるとすごくもの足りない。エディットのおもしろさっていうのにも〈ドドドドッ!〉っていうガンショット・エディットだけじゃなく、〈オイシイとこ獲り〉っていう要素がありますから」。

 彼のエディターとしてのスキル、そして最上のエクスプレッションはもちろん『プッチRADIO』、そしてABNORMAL YELLOW BANDの『BEAVAL SUMMIT』で、また、彼が目ざとい海外のメディアに見つけられたところは英「Grand Slam」誌上にてチェックのこと。


LATIN RAS KAZのエディットを収めたABNORMAL YELLOW BANDのEP『BEAVAL SUMMIT』(DELIC)