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第20回 ─ 強力コンピも登場! いま、日本のスカ・シーンは燃えている!

第20回 ─ 強力コンピも登場! いま、日本のスカ・シーンは燃えている!(2)

連載
360°
公開
2003/03/06   16:00
更新
2003/04/09   12:44
ソース
『bounce』 240号(2003/2/25)
テキスト
文/宮内 健


――最近、にわかにスカ・シーンが盛り上がってるということなんですけど……?

ANKEN(THE SILVER SONICS、以下AN)「まあ……信じられないですよね。5年前ぐらいからスカコアとかが盛り上がってきて、〈スカ〉という言葉はよく聞くようになったんですけど、最近ではトレンディー・ドラマの主題歌になったりするわけじゃないですか。そういう世の中がすごいなあって。僕らが始めた当時とかは、知る人ぞ知るようなものだったから」

UCHIYAMA(a million bamboo、以下UCHI)「たまにTVで使われても番組のBGMぐらいで」

――大抵、食べ物の番組とか……。

UCHI「うれしいんだかうれしくないんだか、みたいなところで(笑)」

AN「クイズ番組で〈考え中〉のときとかね(笑)」

UCHI「最近ではCMとかでも使われるようになって……そういう意味では、スカがジワジワきてる感じはするけど、自分たちはあまり実感がなくて」

――ANKENさんはいかがです? 実感という点で言えば。

AN「田舎に住んでるから、実感はとくに……いや、感じるかな(笑)」

――ところで、『BIG SHOT』や『Riddim & Vibration II』といったコンピレーションは、それなりにニーズがあるから企画されたと思うんですけど、〈なぜ、いまスカなのか?〉といった感じの疑問も含めて、思うところはありますか?

UCHI「まあ、一般の市場ではレゲエのほうが強いと思うんですけど、それについていってるところもありますよね。SKA FLAMESだったりDETERMINATIONSだったりスカパラだったり、それ以前だと〈CLUB SKA〉みたいなイヴェントだとか、日本でもそれなりに歴史が作られて、好きな人も昔より増えただろうし、そういう音楽がカッコイイっていう意識が根付いてきたんじゃないかと思いますね。それと〈演歌〉みたいな要素も大きいんじゃないかと」

――日本人にとって身近に感じられる要素が、スカという音楽にはあると。

AN「お祭り……とかも近いですよね。とにかくノリやすいっていうか、お祭りの音もそうだし、入り込みやすいんじゃないかな。楽しげだしね。それに、ジャズっぽいとかリズム・アンド・ブルースっぽいとか、いろんな音楽の要素も入ってるから、いろんな人に引っかかるところがあるんじゃないでしょうかね」

――以前、DETERMINATIONSのメンバーが〈仕事も楽しく、音楽も楽しくできればいい〉というようなことを語っていたんですけど、そういった〈人間味〉みたいなところが音楽に表れているのも、スカの魅力かも知れないですよね。音楽だけじゃなく、世の中的に〈人間味〉のあるものが求められている傾向もありますし。

AN「僕らのバンドも、ホント趣味でやってたら運良く、って感じなんで……生活のほうも大事というか」

UCHI「ウチのバンドもそうですね。〈大事〉ってことでは、バンドが3番目ぐらいですからね。1番は嫁さん(笑)」

AN「正直ね、家でレコード聴いてるほうが楽しかったりするからね(笑)。もちろん、プレイヤー側にいる優越感っていうのはあるんですけど、正直、聴くだけのほうが良かったのかなあって(笑)」

――(笑)。それぐらい音楽制作と距離を保っていたほうが、楽しい音楽を提供できるのかも知れませんね。

UCHI「ぶっちゃけ、バンドで食ってこうなんて思わないですからね。レコード出せる環境になっちゃった、ぐらいの程度で」

AN「食ってこうなんて思えないよ(笑)。そのへんのユルさがいいというか、ただ続けられたらいいなあって。そのぐらいのペースが最高!」

――そういうスタンスの人が、スカ・シーンには多い感じがしますね。……話は変わりますが、今回のコンピレーションを聴いて、あらためて〈全国にはこんなにスカ・バンドがいたんだ〉と実感させられたんですけど。

UCHI「イイ感じに揃ってますよね。ツアーに行きたいところばっかりで(笑)。結構、地方のバンドも多いじゃないですか。それこそレコード屋もないようなところだったり。ホント好きじゃないと続けられないですよね」

AN「僕らと似たようなスタンスのバンドが各地にもいたんだなあって思いますね」

――顔ぶれのなかには、THE SILVER SONICSとほぼ同時期(10年ほど前)に結成されたバンドもいくつかあったりしますよね。

AN「〈CLUB SKA〉とかに通ってて盛り上がってた人たちが、バンドやろう!ってなったのがそのへんの人たち。そのあとの世代は、やっぱSKA FLAMESとかDETERMINATIONSを聴いて育った連中で……」

UCHI「第何世代ですかね?」

AN「サード・ジェネレーションぐらいじゃないかな? そのへんの若手は」

UCHI「最近の若いバンドって演奏が巧いですよね。べつにスカやんなくてもいいんじゃないかってぐらい」

AN「恥ずかしくなっちゃうね(笑)」

――さて、最後にお訊きします。〈これがスカだ!〉っていう定義ってなんでしょう?

AN「やっぱり〈裏打ち〉のリズムじゃないですかね。やっぱり……そこですね」

UCHI「〈裏打ち〉もそうですけど、生き様も大事。〈あの人にはロックを感じる〉みたいな調子で〈あの人、スカだねえ!〉みたいな感じ……わかります?」

a million bamboo

 さまざまな音楽活動を経てきたメンバーが集まり、2001年から地元・大阪を中心に活動を開始。このたび、小柳ルミ子改めRumicoとの共演7インチ・アナログ盤“お久しぶりね”と、ミニ・アルバム『竹の花』(bounce)を同時リリースする。また、『Riddim & Vibration II』参加と同時に、3月26日には待望のファースト・フル・アルバムもリリースされる予定。

THE SILVER SONICS

 地元・熊谷を拠点に10年以上の活動歴を誇る12人組。これまでに2枚のフル・アルバムを含め、7インチ・アナログ盤やコンピレーションなどで数多くの作品を残している。最新のリリースは、ダンスホール・レゲエ・ユニット、Fire Ballとの共演盤『The Silver Sonics meets Fire Ball』(Gem-Tone)。コンピ『Big Shot』『Riddim & Vibration II』ともに参加。

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