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第8回 ─ 2003年02月後半

連載
ワールド・シティー・レポート:ニューヨーク
公開
2003/02/27   13:00
更新
2003/03/05   13:31
テキスト
文/Ryo Nakahara

日本人アーティスト達によるアートエキシビジョン

 記録的な大雪がニューヨークの街を襲った2月の後半。ちょうどその大雪が降り始めた2月16日、クイーンズの西端に位置するコンテンポラリー・ミュージアムP.S.1では2年に一度開かれる日本人アーティスト達によるエキシビジョン「ファースト・ステップ」がスタート。このエキシビジョンには2002年のフィリップ・モリスK.K.アート・アワードから選ばれた10名の新鋭アーティストが参加。初日となったこの日はオープニング・イベントとして現在はソロ活動が中心のチボ・マットの本田ユカによるライブ・パフォーマンスが行われた。照明を落とした暗がりの部屋で行われた彼女のライブはラップ・トップ、キーボード、エフェクター、レコードプレイヤーといった機材を持ち込み、サンプリングを基本としたエレクトリック・サウンド。さまざまなエレメントの音源を巧みに紡ぎ合わせ、次々と即興でオリジナルのサウンドを創りだしていた。そして、同じ日に始まったもう一つのエキシビジョン「After Matisse/Picasso」では、スペシャルプロジェクトとしてオノ・ヨーコによる作品「Freight Train(貨物列車)」がニューヨークでは初めて展示された。P.S. 1の門をくぐってすぐにある中庭に展示された彼女の作品は無数の弾丸の穴が空かれた貨物列車。その穴からは無数の光とともに神秘的な音楽が流しだされ、貨物列車の端には彼女の直筆でかかれたメッセージが張り出されていた。このエキシビジョンは3月の後半まで開かれ、オノ・ヨーコによる作品「Freight Train」は5月まで展示される予定。

 今後のニューヨークの注目ライブとして3月7日には80'sのニューウエーブ/ファンクバンド、リキッド・リキッドがマンハッタンのニッティング・ファクトリーに登場します。84年からの活動休止以来実に19年ぶりとなる彼らのライブ。現役ではないといえ、ヒップホップやハウスなどを中心とした様々なアーティストに大きな影響を与えた彼らのサウンドを生で耳にすることが出来るのは滅多にない機会です。


雪のタイムズスクエア