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第8回 ─ ミナス

これぞ!! これも!?なミナス・サウンドの豊潤さを、まずはこの銀盤たちでご賞味あれ!

連載
Discographic  
公開
2002/11/11   11:00
更新
2002/11/14   13:02
ソース
『bounce』 237号(2002/10/25)
テキスト
文/桑原シロー、ケペル木村、長屋美保、松下耕三、ヤング針本

MILTON NASCIMENTO
Clube Da Esquina

EMI Brazil(1972)ミルトンを中心に、同郷の仲間たちが集結したクルビ・ダ・エスキーナの第1弾作品。彼らはこの作品を作るためにさまざまなアイデアを交換し合い、刺激を与え合ったのだろう。そこで生みだされた曲の数々は30年経った現在でも輝きを失っていない。切なくなる ほどの青さにたまらなく憧れる一枚。(長屋)

MILTON NASCIMENTO
Minas

東芝EMI(1975) 子供たちの合唱にミルトンの伸びやかな歌声が被さっていく“Minas”を聴くたびに涙がこぼれそうになる。広大なブラジルのなかでも最も美しいといわれるミナスの街並みや空が眼前に広がっていくような感覚に陥り、まるでミルトンの心の旅に同行しているかのようだ。当時の仲間たちに加え、ジョイス、ナナ・カイミも参加。(長屋)

LO BORGES
A Via Latea

東芝EMI(1979) かけがえのない一枚として音楽愛好家に愛され続ける名品。ローの作るブリリアントなメロディーが唯一無二の歌声で表現された完璧な作品集だ。個人的には今作をミナス派の括りだけで聴くことができなかったりするのだが、これがミナス界隈で生み出された最良形であることは間違いない。“Clube Da Esquina 2”の鮮烈な美しさよ!(桑原)

RONALDO BASTOS
Cais

Dubas(2001) いまやブラジルを代表する作詞家であるホナルド・バストスは、ミルトンとは35年以上の付き合い。クルビ・ダ・エスキーナのメンバーでもある彼のために盟友であるミルトンが超一流のアーティストたちを集めてプロデュースしたのが、このホナルド・バストス集だ。カエターノ・ヴェローゾやガル・コスタなども参加した豪華な一枚。(ケペル)


TONINHO HORTA
Toninho Horta

EMI Brazil(1981)パット・メセニーに多大な影響を与えたギタリストがトニーニョ・オルタ。彼の2作目となるこのアルバムでは〈歴史的出会い〉とでもいうべき2人の共演曲“Manoel, O Audaz”が収められている。パット・メセニー・グループが奏でる幻想的なメロディーは、トニーニョ、そしてミナスとの出会いから生まれたのである。(松下)

AFFONSINHO
Esquina Da Minas

Dubas(2002) これからのミナス・サウンドを担う期待のニューカマー、アフォンシーニョの最新作は、ミルトンの歴史的名作『Clube De Esquina』へのオマージュ!! ミルトンやロー・ボルジェスの名曲の数々をアコースティック・ギターの弾き語りによって静かに歌い上げていきます。クールなミナス・サウンドがぎっしり詰まった一枚。(松下)

CONJUNTO SAMBACANA
Conjunto Sambacana Vol.3

東芝EMI(1969) 美しきハーモニーはミナス産音楽のトレードマークだが、彼女たちは初期A&Mの影響を受けたと思わしき男女混合ヴォーカル・グループ。アメリカン・ポップス的ともいえるソフトな舌触りを持ち、ただただ気持良さを追求する姿勢の清々しさがストレートに胸に迫ってくる。これぞ良き時代の産物。(桑原)

NELSON ANGELO E JOYCE
Nelson Angelo E Joyce

EMI Brazil(1972)ジョイスの最初のご主人がこのネルソン・アンジェロ。彼はミナス生まれのギタリスト/コンポーザー/アレンジャー/シンガーで、今作はネルソンがイニシアティヴを握った一枚。ジョイスも存在感は薄めながらも美しい歌声を披露。クルビ・ダ・エスキーナの面々がバックを務めた豪華な一枚だ。(ケペル)

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