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第2回 ─ 2002年9月後半

連載
ワールド・シティー・レポート:ニューヨーク
公開
2002/10/03   14:00
更新
2002/10/16   14:55
テキスト
文/Ryo Nakahara

ブルックリンの人気ライブハウスにESG、くるりが登場

 今やマンハッタンよりもN.Y.のファッション、カルチャーの中心地として注目を集めているのがブルックリン。中でも2,3年程前よりたくさんの若いデザイナーやアーティストが移り住み、オリジナリティー溢れるショップや、センスの良いカフェなどが次々と出現したウィリアムズバーグには、クラブやバーなども年々数が増えている。

 そしてその中心となるベッドフォードアベニューから北6丁目に入り西に2ブロックほど行った場所にあるのが、この辺りでも人気のライブハウスのひとつ「North Six」。9/22にここにサウスブロンクス出身の伝説的姉妹バンドESGが登場。そして9/25,26には2夜連続で新生してまだ間もないくるりが登場した。ニューアルバムをドロップしたばかりのESGは「Ladyfest」というイベントにゲスト出演。その演奏は恐ろしくシンプルだが、強烈なまでにパワフル。デビューから20年以上経った今も全くパワーの衰えを感じさせない。大クラシックス「Moody」と「UFO」を披露した時には会場は歓声と踊りまくる客達で凄い事になっていた。そして、ディスメンバーメントプランと共に回るアメリカツアーの出だしとしてくるりがN.Y.に姿を現した。初のアメリカツアーでも全く怖じ気づく事なく全力でアメリカのオーディエンスに力いっぱいの演奏を披露。「青い空」のぎんぎんのロックや、メロディアスな「バラの花」や「虹」。岸田によるMCももちろん英語。「If you buy a CD, we can eat a hamburger」(皆さんがCDを買ってくれれば、僕らはハンバーガーが食べれます。)とユーモアたっぷりの余裕のMCでしっかり会場を沸かせていた。熱心な日本人のファンももちろん会場に来ていたが、そんなファン達よりもくるりの音をきっと初めて耳にするであろうアメリカ人の方が全然元気があったのが印象的だった。

 
 最後に今後のN.Y.のお勧めイベントとしてご紹介したいのがブルックリンにあるBAM(Brooklyn Academy of Music)にて10月1日より始まったばかりの「Next Wave Festival」。このフェスティバルはアバンギャルドなオペラやライブパフォーマンスが楽しめる事で有名。週末を中心に12月中旬まで数多くの公演が予定されている。20周年を迎えた今年はフィリップ・グラス、スティーブ・ライヒ、ベン・フォールズ、トム・ウェイツなどに加え、日本からも蜷川幸夫カンパニー、山海塾が公演予定。(Ryo Nakahara, NEW YORK)