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インタビュー

SCOOBIE DO新作発表記念! マツキタイジロウ×坂本慎太郎対談

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2013年05月15日 18:00

更新: 2013年05月15日 18:00

進行/フミヤマウチ 構成/久保田泰平



ScoobieDo4



ニュー・アルバム『かんぺきな未完成品』をかんぺきに完成させた、お馴染みファンキー4人衆、SCOOBIE DO。アルバムのインタヴューは本誌5月25日発行号をご覧いただくとして、ここではスペシャルな対談をお届けします。登場するのは、SCOOBIE DOのリーダー/ギタリスト/ソングライターであり、主宰レーベル=CHAMPの代表でもあるマツキタイジロウと、彼たっての希望でお迎えした坂本慎太郎。東京・調布にあるレコーディング・スタジオ、PEACE MUSICで諸作を作り上げている両者でありながら、対バン経験もなければ会話をしたこともなかったという、意外にも初の顔合わせ。どれだけ話が弾むのかまったく予想できませんが、さっそく様子を覗いてみることにいたしましょう。



『ゆらゆら帝国 III』の音のデカさに衝撃を受けて……



Sakamoto1

坂本慎太郎「U.F.O.CLUB(東京・東高円寺にあるライヴハウス。坂本慎太郎が内装を手掛けている)でもやってたんだよね?」

マツキタイジロウ「そうですそうです」

坂本「名前はU.F.O.CLUBが出来たばっかの頃(96年頃)に知ったけど、ライヴはね、観たことないんですよ」

マツキ「そうでしたか。僕は、宝島から出てた『日本ロック・バンド大事典』っていう、90年代初期に出てた本を見て、ゆらゆら帝国っていう名前を知ったんです」

坂本「へえ~、そんな本知らない」

マツキ「(笑)。すごくパンチのある名前だったからずっと覚えてて、その後U.F.O.CLUBに出るようになってから、対バンの人たちからも名前を聞くようになって。で、最初にライヴを観たのは……サード・アルバム(『ゆらゆら帝国 III』)が出る直前でした。赤坂BLITZでやったワンマン」

――SCOOBIE DOの『Beach Party』(2001年)は、『ゆらゆら帝国 III』に衝撃を受けて作ったんですよね。

マツキ「そうなんです。『ゆらゆら帝国 III』の音のデカさに衝撃を受けて、音圧だけでも超えたいっていう闘争心が湧いたんですよ(笑)。で、西船橋のSTUDIO SUNっていうところでレコーディングしたんですけど、その後マスタリングで思いっきり音を突っ込んだら普通に割れてひどい音になったという(笑)。だけど、そのままで出したんですよね」

坂本「うんうん」

マツキ「そしたら、意外と評判が良くて。いまだにウチらのファンの間では、好きな盤として挙げてくれる人も多いんですよ」

坂本「へえ~」

マツキ「〈III〉のときは、もうPEACE MUSICで録ってたんですか?」

坂本「そうですね。録音は『Are You ra?』(96年)からで、その前にCAPTAIN TRIPからライヴ盤を出してたんだけど、その音源は自分でラジカセで録ったやつで、それのマスタリングで初めて使って」

マツキ「どういう経緯でPEACE MUSICに?」

坂本「中村さん(中村宗一郎。PEACE MUSICのオーナーであり、レコーディング・エンジニア)は、もともとWHITE HEAVENっていうバンドでギターを弾いてて。対バンもしてたんで存在は知ってたんですけど、CAPTAIN TRIPの松谷(健)さんから中村さんのスタジオがイイよって言われて」

マツキ「そのときから坂本さんの理想の音が録れる感じだったんですかね」

坂本「う~ん……もう忘れちゃったけど、たぶんそうだった。けど、全然掴めてはなくて。やっぱりあの、バンドで陥りがちなんだけど、レコーディングでも気持ち良く演奏したくて爆音でやっちゃったりするっていうね。でも、爆音で録音すると意外としょぼい」

マツキ「あっ、確かにそうですね」

坂本「ドラムなんかでも、軽く叩いたほうがいい音で録れたりとか、ギターもちっちゃいアンプで鳴らしたほうが(レヴェル)上げたときに太い音になるんだけど、マーシャルとかで爆音出してガーン!とかやっちゃうと、演奏中はガーッとなってても、録れたのはペラッとしてて」

マツキ「そのへんの試行錯誤が『Are You ra?』から始まったと」

坂本「まあ、延々とやってますね。SCOOBIE DOはいつから(PEACE MUSICで)やってるの?」

マツキ「2008年に出した『パラサイティック・ガール』っていうアルバムからですね。それこそ〈III〉みたいにバーン!とした感じで、まずは自分たち、バンドの感じを伝えられるものを録れたらなあって思ったんですけど、そしたら中村さんのモードがまるで違ってて。中村さんは、直前までやってたレコーディングが後を引いてることが多くて、『パラサイティック・ガール』のときなんかは、僕らの前にゆら帝の『空洞です』を録っていて、〈ゆらゆら帝国はドラムにガムテープを1本貼ってミュートさせるとか、そういうことやってたんだから、みんなもっとバカバカしいことやんないとダメだよ〉みたいなこと言われたり(笑)」

坂本「〈バカバカしい〉って、迷惑な話だよね(薄笑)」

マツキ「やはりゆらゆら帝国では、いろいろ試行錯誤が?

坂本「まあ一応、うん、でも、うん……かなあ?」

マツキ「自分以外のレコーディング現場って行ったことありますか?」

坂本「行ったことないですね」

マツキ「じゃあ、スタンダードがわからない?」

坂本「わかんないわかんない」

マツキ「ギターを録るにしても、PEACE MUSICって普通のスタジオみたいにブースっていうものがないじゃないですか。同じ部屋でアンプ鳴らして、ダビングするんだったらそのままヘッドフォンして録らなきゃいけなくて。それをミックス・ルームで聴くと、また全然違う音だったりする、そういうイメージがあるんですよね。出してる音と録れる音が全然違うなって」

坂本「それね、中村さんが新しい録り方を考えてくれて。こないだのソロから、ミックス・ルームで全部やってるんだよね」

マツキ「ラインで録る?」

坂本「いや、アンプで鳴らすんだけど、ラインで向こうで鳴らして、ミックス・ルームでギター弾くわけ。で、中村さんがアンプを調節してくれるの」

マツキ「なるほど! そういう技があるんですね」

坂本「でもね、それはここまで長く付き合いがあるからで、あの、ポッと出のバンドにはやってくれないかも(笑)」

マツキ「(笑)。じゃあ。ウチらにはやってくれないでしょうね」

坂本「いや、SCOOBIE DOならそろそろイイかもしれない(笑)」

マツキ「あっ、イイすか(笑)」



▼PEACE MUSICでレコーディングされた近作



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