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有事にこそ耳を傾けたいカニエ・ウェストの〈意見〉(from NEW YORK)

 ニューオーリンズを壊滅状態にした大型ハリケーン〈カトリーナ〉への対応は、ブッシュ大統領よりミュージシャンたちのほうが早いようだ。洪水の被害への見積もりが甘く、二次災害は〈人災〉とまで言われ、大統領本人が珍しく対応の遅れを認めるなか、アーティストたちはベネフィット・コンサート、寄付、そして大統領批判など、さまざまに反応を示している。100万ドルずつ寄付したのが(P・)ディディとジェイ・Z。一方でTVの特番に登場して台本を無視、公然とブッシュ批判をしてTV局を慌てさせたのがカニエ・ウェストだ。

 カニエは「メディアは略奪や暴力事件を起こすのは黒人というイメージを流している」「ブッシュは黒人を蔑ろにしている」と発言、生放送だったため東海岸の一部で放映された。彼の視点や意見はいつも独特だと思うが、今回ばかりは〈よくぞ言った〉と拍手を送りたい。もちろん、彼が全面的に正しいかはわからない。でも、2001年の同時多発テロ事件の際、〈静かに祈る白人/騒ぎを起こす有色人種と外国人〉という図式がブラウン管に映し出され、NYにいた私自身、〈どこの話?〉とイヤな気分になったものだ。グラミー賞を総ナメし、ニュー・アルバムも絶好調の彼が〈感じたこと〉が〈ひとつの意見〉としてTVや新聞に採り上げられ、TVを鵜呑みにしている人たちへの警告になるといいのだが。(レポート/池城美菜子)

掲載: 2005年09月25日 00:00

更新: 2005年09月26日 13:14

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