大阪発~宇宙行きのレーベル、emの動きに注目すべし!!(from OSAKA)
大阪が誇るem recordsをご存知だろうか。〈英国のビーチ・ボーイズ〉ことハーモニー・グラスを筆頭とする英米のソフト・ロックやポップス作品のリイシューを手掛け、最近ではノア・クレシェフスキーやアンドロイド・シスターズ(ヤン富田が結成したDOOPEESのネタ元)といった現在のヒップホップやエレクトロニック・ミュージックの先駆的名盤もリイシューしているレーベルだ。タイトルはオーナーの江村氏が〈自分がCDで欲しいもの〉という独断で決定しているそう。アーティストやレーベルに手紙を書いて交渉するところから始まり、音盤制作、ジャケット・デザイン、ライナー制作、営業、宣伝、事務……まで、すべての工程をみずから行うDIY精神とこだわりに溢れた作りで、日本全国、いや世界中に熱烈なファンを増やしている。
そんなemから新作がリリースされた。60~70年代にバークレーやサンフランシスコのFM局でDJ/プロデューサーを務め、音楽/思想/宗教/政治のメッセージを発信し続けた人物、ローランド・ヤングが80年に自主リリースした幻のアルバム『Isophonic Boogie Woogie』。むむ、宗教モノ!?と思うなかれ。これが秋の夜長にぴったりのトリッピンなアンビエント・ジャズなのだ。また、細野晴臣のお気に入りとして知られる宇宙エキゾの名盤、ジミー・ハスケル&ヒズ・オーケストラ『Count Down!』(59年)も同時リリースされ、ますますemから目が離せない!(レポート/井口啓子)







