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JAY-Z、引退コンサートにはMISSY ELLIOTT、R.KELLYほかが出演

引退宣言と共に新作『The Black Album』をリリースし、50セント率いるGユニットの『Beg For Mercy』、2パックのドキュメンタリー映画のサントラ『Resurrection』などを押さえてビルボード1位に輝いたジェイ・Zがもう一押し、とばかりマディソン・スクエア・ガーデンで引退コンサートを敢行、ヒップホップ史上に残る華やかな幕切れを飾った。アメリカでいちばん有名なスタジアムのチケットを一日で完売したジェイ・Zは、盟友ノトーリアスBIGのTシャツを着て登場、3時間に渡って観客に座る暇を与えない熱狂的なパフォーマンスを見せた。ロッカフェラの舎弟軍団、メンフィス・ブリーク、ビーニー・シーゲル、フリーウェイ、ヤング・ガンズはもちろん、ミッシー・エリオット、トゥイスタ、M.O.P.、ファレル、ゴーストフェイス・キラーから、ケンカをしていたフォクシー・ブラウンまでもがゲストとして登場。なかでもビヨンセ、メアリーJ・ブライジ、R・ケリー(ジェイ・Zと『Best Of The Both W-orld』からのナンバーをパフォームするシーンも)らは、ソロでも各自のナンバーをパフォーム、その間にジェイ・Zが衣装替えをするという趣向だった。全体としてはDJを従えたパートと、ルーツのクエストラヴ率いるバンドの演奏によるパートを設定。一度音が出力されないというアクシデントが生じたものの、総じてスムーズで、マイクを握る主役の気迫が場内を支配する〈これぞ、ラップ・コンサート〉というべき出来映え。亡くなったアーティストたちを追悼するコーナーも最近ではお馴染みだが、ジェイ・Zはもう一歩踏み込んで、2パックとビギー・スモールズの母親をステージに招き、それぞれが主催する団体に2万5千ドル(約260万円)ずつの小切手を寄付した。96年のデビュー以来、東海岸の雄としてヒップホップ・シーンを率いて来たジェイ・Zだが、今後はビジネスマンとしての手腕をさらに発揮する方向で活動する予定で、手始めに現在ニュージャージーに属するNBAチームのネッツをブルックリンに誘致する話し合いを始めているらしい。なお、このコンサートの様子はDVDでリリースされる予定。

掲載: 2004年01月05日 18:00

更新: 2004年03月17日 19:24