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アイヌ音楽の伝承者、安東ウメ子が新アルバムをリリース

2001年に発売されたソロアルバム『イフンケ』が各地で絶賛されたアイヌ文化伝承者、安東ウメ子がニューアルバムをリリースする。前作同様、トンコリ(アイヌの弦楽器)奏者であるOKIがプロデュース&アレンジを担当した本作は、安東の基本姿勢である事前の打ち合わせがない、即興性に溢れた内容でありながらも、前作には見られなかったポップさも備えた作品になっているのだそう。アイヌの言葉で、「声を出そう」という意味を持つタイトル『ウポポ・サンケ』からもポジティブな作品が期待できそうだ。

ゲストミュージシャンとして、トゥバ共和国の国際フーメイ大会で外国人初の準優勝を獲得した経歴を持つ等々力政彦、函館を拠点に活動を続けるアフリカン・パーカッションユニット、N'DANA(ンダナ)のメンバー、北山紀彦、マサトらが参加。トンコリ、ムックリ(アイヌの口琴)、ドシュプルール、イギル(共にトゥバの楽器)、アフリカン・ドラムなどの楽器が作り出す倍音と唄のコントラストも大きな聴き所となっているとのこと。発売予定日は12月14日。

彼女は、11月23日に奄美大島で行われる「神唄祭」に参加。そちらには、UAもリスペクトする奄美の歌い手、朝崎郁恵の出演も決まっている。下記サイトには、この「神唄祭」のツアーも用意されているので、遠方から行こうと思っている方はそちらをぜひ。また来年1月には、国内の数都市でアルバム発売記念のライヴが開催される予定だ。

掲載: 2003年10月07日 23:00

更新: 2003年11月17日 20:12

ソース: oops