グラム再燃のあおり?デヴィッド・ボウイ再評価熱が徐々に・・・
この人がいなきゃマリリン・マンソンもスリップ・ノットもいなかった、というのは大袈裟かもしれないが、とにかくグラム・ロック王者としてのデヴィッド・ボウイ見直し論が、ここにきてさらに盛り上がっている。NYとLAにある〈The Museum Of Television And Radio〉では、6月から9月にかけてボウイの全キャリアを振り返る、その名も〈Sound + Vision〉なるエキシビションを企画。50本を超えるプロモ・クリップ、パフォーマンス映像、アウトテイク、ドキュメンタリーやインタヴューなどで構成される。また、NYでかつて『Heroes』のジャケ写を撮影したことでも有名な鋤田正義とのフォト・セッションを行った。そんな過去肯定ムードも濃厚なボウイだが、ロンドンにて行われるモービーが主宰して昨年成功を収めた〈アリーナ2〉にも参加、全米をツアーする予定だという。そして、ボウイ総指揮のもと6月12日~30日にロンドンで開催される〈メルトダウン・フェスティヴァル〉の出演者もこのたび発表。注目は久々のパフォーマンスとなるスウェード、テレヴィジョン、また、ゴリラズとテリー・ホールによるヴァーチャル・ライヴ、ボウイとダンディ・ウォーホルの共演など。その他にもバッドリー・ドローン・ボーイ、コールドプレイ、マーキュリー・レヴ、エイジアン・ダブ・ファウンデーション、スーパーグラス、ディヴァイン・コメディといった若手/中堅アーティストが顔を揃える。ボウイの大物人脈がメインになるかとの予想もあったが、それを嬉しいかたちで裏切られた、と前評判も上々。毎回コア層に支持されてきた同フェスだが、今回ばかりは華やかなものになりそうだ。