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インタビュー

キュウソネコカミ『人生はまだまだ続く』

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今年の夏フェスで最も出演数の多かったといわれるキュウソネコカミが、激忙スケジュールの合間に最新アルバムをレコーディングしていた! その名も『人生はまだまだ続く』。フェスの勢いをそのまま注入したような熱量の高いロックは、今月末からスタートする全国29カ所を回る対バンツアーを牽引するのに刺激的な内容だ。

これがキュウソネコカミだっていうイメージにとらわれず いろんな曲をやりたい”っていうのが、気持ちとして出ているかも。

−1曲目「泣くな親父」を筆頭に、サビのメロディに楽器隊がユニゾンで一気に乗っていく音の厚さやダイナミズムなど、今まで以上に攻めていますね。各音色が丁寧に作られているのも凄く好きです。

オカザワカズマ(Gt)気合いは入ってますよね。みんなね(笑)」

ヤマサキセイヤ(Vo/Gt)「歌はしつこいぐらい“泣くな親父”を連呼して、ユニゾンでやることによって頭に絶対に残るんですよ(笑)」

カワクボタクロウ(Ba)「演奏に関してはサビに開放感があるというか。ポーン!と行くから、そうじゃないところはダイナミクス的に溜めてあげようとか、たぶんそういうのが無意識的にできるようになっている。その振り幅をやるために、“なんじゃこりゃ!?”っていうぐらい攻めている音だと思うんですよね」

−歌詞はリスナーの間口というか、題材の視点もさらに広がって

ヤマサキ「若い子は恋愛観とかばっかり歌ってるじゃないですか。そんなのはもういい、と。「泣くな親父」は、テレビで(この曲を)歌う可能性があるなと思った時に、お父さんと娘みたいなテーマで、家族団欒でテレビを見てる中にちょっと風吹かせてやろうみたいな気分で書いたんですよ(笑)。お父さんと目を合わせながら聴いたりできそうじゃないですか。そこで歌詞が引っかかってくれて、家族の会話のひとつにでもなればいいなと思ったんです」

−歌詞の内容が相変わらずリアルすぎますよね(笑)

ヤマサキ「リサーチしているから、今までの曲でいうなら「サブカル女子」とか「ファントムヴァイブレーション」とかと歌詞の作り方が似ているかもしれない」

−ただそういう視点のせいか、今回の曲は“僕ら”という姿勢が増えて、以前ほどは個人的な思いをぶつけてないような気がします

ヤマサキ「今作のインタビューでは、俺の中のテーマは“ディスが減りました”っていう事を先に伝えたいですね(笑)。ディスは減ってます!!!」

カワクボ「怒らないでも伝えられる方法を知ったというか、人間性の部分が減ったわけではないと思う。言葉選びは相変わらずだし」

ヤマサキ「元々あんまりキレないタイプなんで。メジャーに行って変わったことのひとつに、イラつく人間が減ったというか。そういうのもあって自分の生活への不満が減ってきた。だから「ヤブ医者」は(実体験のネタがあったので)ホント、ありがとうございます(笑)」

−−特にチャレンジした曲というと?

ソゴウタイスケ(Dr):「僕は「フラッシュバック」ですね。他の曲は形を作ってから結構整理していくのが多いですけど、これはタクロウがプロデュース的な感じだったので、最初から頭で考えて作っていく感じだったから慣れない作業もあって。フレーズの絡み合いのようなコンビネーションみたいなところを話し合って作っていくのが結構しんどかったですね」

−曲でいうと、「春になっても」が一番意外でした

ヨコタシンノスケ(Key/Vo)「これは僕(のプロデュース)です。フルアルバムなので、“あれっ?”と思われるような要素をちょこちょこ入れたいじゃないですか。「MEGA SHAKE IT !」のような曲が入っていたりしてライヴ向きの曲に濃く照準を当てているけど、“楽器の絡みが実は結構複雑だよね”っていうのは「フラッシュバック」とか聴いてもわかるし。ただ、“もう絶対この法則!”みたいなパターンを見つけちゃったらダメですね。だからそのこれがキュウソネコカミだっていうイメージにとらわれず、いろんな曲をやりたい”っていうのが、このアルバムには気持ちとして出ているかもしれない」

ヤマサキ「俺らはよく言われるんですよ。ライヴが良くて、音源がライヴを越えられないバンドの典型って。だから、やっぱり最初に評価を得るのは難しい感じはする。音源はきれいに作っちゃうし、歌詞もディスが減ってるから、今回は“落ち着いたな”という印象に受け取られるかなっていう気はしてます。「MEGA SHAKE IT !」は既にめちゃくちゃライヴでやってるから、最強なんですけどね 」

ヨコタ「そうだね。「ビーフorチキン」も結構先に作っていたし」

ヤマサキ「だから他のアルバムの初出しの曲がどう受け取られて、そこからどう変わっていくのか、ツアーが凄く楽しみなんですよ」

■album……『人生はまだまだ続く』10/21 on sale!!

01. 泣くな親父
02. MEGA SHAKE IT !
03. イマジネンス
04. ビーフ or チキン
05. NEKOSAMA
06. フラッシュバック
07. 春になっても
08. 記憶にございません
09. ハッピーポンコツ
10. ヤブ医者
11. 適度に武士道、サムライBOYS。

≪初回限定盤付属DVD≫
★OTODAMA’15 ~音泉魂~ × キュウソネコカミ
※副音声にはメンバー全員による解説(雑談)を収録!

<収録曲>
ウィーワーインディーズバンド!!
DQNなりたい、40代で死にたい
MEGA SHAKE IT !
ファントムヴァイブレーション
GALAXY
- MC -
ハッピーポンコツ
お願いシェンロン
ブルース
ビビった

- ENCORE -
ありがとうオトダマ

★DOCUMENTARY MOVIE

■Live……「DMCC REAL ONEMAN TOUR~Despair Makes Cowards Courageous 2016~」

01/28(木) 大阪・なんばHatch
01/30(土) 石川・金沢EIGHT HALL
02/03(水) 静岡・浜松窓枠
02/05(金) 東京・Zepp Tokyo
02/07(日) 新潟・新潟LOTS
02/11(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka
02/14(日) 北海道・Zepp Sapporo
02/16(火) 宮城・仙台Rensa
02/19(金) 香川・高松OLIVE HALL
02/21(日) 広島・広島CLUB QUATTRO
02/26(金) 愛知・Zepp Nagoya

36ミニ

記事内容:TOWER+ 2015/10/10号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2015年10月10日 00:00

ソース: 2015/10/10

TEXT:伊藤なつみ