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インタビュー

「R100」松本人志&大森南朋インタビュー

 

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<映画監督 松本人志>の最新作「R100」が遂に公開! 謎めいたSMクラブに入会してしまった平凡な男、片山の前に次々と現れる謎めいた美女たち。そして、物語は驚愕の展開を迎える。〈松本ワールド〉全開の本作で、主演の片山を演じたのは大森南朋。松本人志×大森南朋という個性的な二人が、「R100」について語ってくれた。

今回の映画はホラーっぽい感じもあるんで、緊張感のある役者を考えた時に、大森さんがええんちゃうかなと。


―今回、大森さんを主役に起用されたのは、どういった経緯からだったんですか?

松本:昔、大森さんが出た「殺し屋1」という映画を観て、〈この人、上手やなぁ〉って思ったんです。それがずっと記憶に残ってたんですよね。それで、今回の映画はホラーっぽい感じもあるんで、緊張感のある役者さんやないとあかんなと思っていろいろ考えた時に、大森さんがええんちゃうかなと。

―大森さんはオファーが来た時、どう思われました?

大森:びっくりしました。〈自分か!?〉と(笑)。監督の映画は全部拝見してたんですけど、最初にお会いした時は〈ホンモノだ〉と思って緊張ました

松本:初対面でしたもんね。僕も初めての人と喋ったりするのは得意じゃないし。

―今回、大森さんをはじめ、メインキャストはプロの役者さんを使われていますが、松本作品では初めてのことですよね。

松本:毎回、新しいことに挑戦しようと思ってるんです。それが今回は、演技力のある役者さんにいっぱい出てもらう、ということで。まあ、簡単にいうと〈しっかり監督をしてみよう〉ということなんですけどね



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―松本監督の演出はいかがでした?

大森:シーンごとにすごく丁寧に説明してもらいました。

松本:ははははは(照れ笑い)。いやー、そうですか

―監督として演出する時に心掛けたことは?

松本:何から何まで細かく言わないことですね。言ってしまうと演技の予想がついてしまって、監督として芝居を見る時のサプライズが無くなってしまうので。〈なんでそんな表情すんねや!〉みたいな演技を見るのが楽しみなんですよね。

―今回、片山はいろんな方法で美女たちに攻められますが、演じていて印象に残ったエピソードはありますか?

 大森:どれも印象深かったです。毎回、〈来るぞ、来るぞ〉と思ってドキドキしてました。



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松本:どれも大森さんは本当にやられてますからね。

大森:〈Mってこれで感じるんだ〉と思いながら。でも、自分がそうでないことはわかりました(笑)。

―不思議な物語でしたが、大森さんは完成した作品をご覧になって、どんな風に感じましたか?

大森:映画を見終わった後、遊園地のアトラクションから降りたみたいな感じでした。普通の映画じゃないというか、映画の枠を越えているような作品でした。

―松本作品は音楽の使い方も印象的ですが、今回はダウン・タウン・ブギウギ・バンド"サクセス"にやられました。

松本:ああ、あそこは早めに決めてましたね。なんで〈サクセス〉なんかは自分でもよくわからないんですけど。まあ、〈ここまで来たらサクセス〉っていう歌詞が、あってなくもないというか(笑)。

―「大日本人」でかかる中村雅俊"ふれあい"も印象的だったんですけど、音楽の使い方で注意していることはありますか?

松本:違和感のある使い方をしたいというのはありますね。ちょっとズラしたいというか。

―映画を作るうえでも、そういうところはありますか?

松本:そうですね。セオリー通りにはやりたくないんですよ。

―では最後に、お互いシャイで撮影中はあまり話をされなかったそうですが、大森さんから松本監督に何か質問があれば。

大森:監督、トロント(映画祭)には行かれますか?

松本:はい、行きます。

―質問はそれだけ?。

大森:はい(笑)。

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■『R100』 公開中!!

ようこそ、未体験の世界へ―。


【ストーリー】
都内有名家具店に勤務する片山貴文には秘密があった。それは、謎のクラブ「ボンテージ」に入会してしまったということ。以降、様々なタイプの美女たちが片山の日常生活の中に突然現れ、彼をこれまで味わったことのない世界へと誘っていった。しかし内容は次第にエスカレートしていき、女性たちは彼の職場や家庭にも現れるようになる。耐えられなくなった片山はプレイの中止を求めるが、一向に受け入れられない。さらなる予測不能の事態が次々と巻き起こる中、果たして彼の運命は―!?

<キャスト>
大森南朋
大地真央 寺島しのぶ 片桐はいり 冨永愛 佐藤江梨子 渡辺直美
前田吟 YOU 西本晴紀 松本人志
松尾スズキ
渡部篤郎

<スタッフ>
監督・脚本:松本人志
製作:吉本興業株式会社
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)吉本興業株式会社

 

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記事内容:TOWER+ 2013/10/10号より掲載

カテゴリ : Premier Seat

掲載: 2013年10月10日 12:00

ソース: 2013/10/10

TEXT:村尾泰郎